研究課題/領域番号 |
06453175
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松野 隆一 京都大学, 農学部, 教授 (30032931)
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研究分担者 |
木村 幸敬 京都大学, 農学部, 助手 (70211878)
安達 修二 京都大学, 農学部, 助教授 (90115783)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 溶媒工学 / 界面活性剤 / 縮合反応 / 生体触媒 / β-グルコシダーゼ / リパーゼ / 可食性界面活性剤 / アルキルグルコシド / 吸着等温線 / エリスリトール / アスコルビン酸 / 酵素合成 / アシル化糖 / 縮合 / 酵素工学 |
研究概要 |
食品中に含まれる親水性および疎水性物質から酵素法により可食性界面活性剤を効率的に合成する手法の確立を目的とした。まず、可食性とは言い難いが、複雑な反応系の特徴とその解析法を確立するため、工業的用途の広いアルキルグルコシドのβ-グルコシダーゼによる合成を取り上げた。基質の一つであるアルコール自体を有機相とする二相系反応における目的物および副生成物の平衡収率を予測する式を提出するとともに、縮合反応の平衡定数がアルキル鎖長に依存しないことを見出した。さらに、緩衝液で飽和したアルコールに粉末状のグルコースと酵素を添加する新たな反応方式を考案し、従来の二相系反応に比べて著しく収率が向上することおよび酵素の再利用が可能なことを検証した。本系では、(S)-体および(R)-体のいずれの2級アルコールも基質となり、比較的高収率で対応するグルコシドを生成することを見出した。これらの反応で生成したアルキルグルコシドを液体クロマトグラフ分離により効率的に回収できる充填剤を見出すとともに、各溶質の溶出挙動に及ぼす溶媒の影響を合理的に説明する新たなモデルを提出した。また、各溶質の充填剤に対する吸着等温線を1本のパルス応答曲線から簡便に推定する新たな方法を提案した。さらに、固定化リパーゼを用いたエリスリトールおよびビタミンCのアシル化についても検討し、位置選択的なアシル化がほとんど水を含まないアセトニトリル中で効率的に反応が進行することを見出し、NMRにより生成物の同定を行った。
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