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Xenobioticリグニン分解能を有する微生物によるバイオレメディエーション

研究課題

研究課題/領域番号 06453177
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関九州大学

研究代表者

近藤 隆一郎  九州大学, 農学部, 助教授 (80091370)

研究分担者 松枝 隆彦  福岡県保健環境研究所, 専門研究員
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワード担子菌 / 白色腐朽菌 / ポリ塩化ビフェニール / バイオレメディエーション / リグニン分解酵素 / 塩素化ダイオキシン / リグニン生分解 / 木材腐朽菌 / ダイオキシン
研究概要

本研究では,白色腐朽菌から高活性リグニン分解菌を選抜し,それを環境汚染物質の分解に適用し,その分解メカニズムを明らかにすることにより,効果的な処理システムを確立するための基礎的知見を得ることを目的とした。環境汚染物質としては,人類が作り出した最強の毒性物質と言われ,細菌等による分解が極めて困難とされている塩素化ダイオキシン及びPCBを取り上げた。
当研究室では,野外の腐朽材2000点より分離した木材腐朽菌250株のストックを持ち,その中から既知菌株と比較して格段にリグニン分解活性の高い菌株16株を保有している。まずこの菌株によりダイオキシン類の標準品の分解を試み,有用株をスクリーニングした。培地条件はリグニン分解活性が発現する系を用い,分解実験は,福岡県保健環境研究所に設置されている安全キャビネットの中で行い,所定期間処理後,常法に従い残存ダイオキシン類を抽出し,同研究所に設置されている高分解能GC/MSにより同定,定量した。その結果,高活性ダイオキシン分解菌2株の分離に成功し,その分解経路を明らかにした。さらにPCB類の分解菌のスクリーニングを試みた。培地条件はリグニン分解活性が発現する系を用い,所定期間処理後,常法に従い残存PCB類を抽出し,同研究所に設置されているHPLCにより同定,定量した。その結果,PCB高分解菌2株の分離に成功した。さらに同菌株により産生させる酵素系を精査したところ,リグニン分解に関与していると考えられている酵素であるラッカーゼ,リグニンペルオキシダーゼ,マンガンペルオキシダーゼの関与の可能性は低く,新たな酵素系の関与の可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] R. Kondo et al: "Degradation of Polychlorinated bibenzo-p-dioxins and Polychlorinated Dibenzofurans by Wlute Rot Fungus YK-624." Appl. Environ. Microbiology. 62(発表予定). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Kondo et al.: "Degradation of Polychlorinated Dibenzo-p-dioxines and Polychlorinated Dibenzofurans by White-rot Fungus Phanerochaete sordida YK-624." Appl.Enviro.Microbiol.(to be published).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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