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アミノ酸分析法による日本列島の最近50万年間の自然環境の復元

研究課題

研究課題/領域番号 06453197
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 自然地理学
研究機関千葉大学

研究代表者

宮内 崇裕  千葉大学, 理学部, 助教授 (00212241)

研究分担者 伊藤 谷生  千葉大学, 理学部, 教授 (50111448)
貝柄 徹  関西外国語大学, 講師 (10221863)
木庭 元晴  関西大学, 文学部, 教授 (40141949)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
キーワード中・後期更新世 / 間氷期海成層 / 軟体動物化石 / アミノ酸分析 / ESR年代測定 / イソロイシン / ラセミ化 / 続成過程 / 第四紀後期
研究概要

本研究の目的を達成するために導入された技術の改善と対象とした試料の分析と解析を通じて得られた成果は以下のようにまとめられる。なお。試料は本邦における中・後期更新世の間氷期海岸段丘に関係する堆積物中の軟体動物化石であり,太平洋岸では常磐海岸(塚原層),三浦半島(大津貝層,津久井貝層),日本海岸では男鹿半島(潟西層,安田層,鮪川層),能登半島(平床貝層)より採取した。常磐海岸産の試料のみ保存状態不良小ため分析不能であった。
1.アミノ酸分析装置のシステムが分析から出力まで(60分以内)ほぼ全自動式で完成した。前処理以外の行程については均質な再現性があり,作業者の違いによる分析誤差が除去された点で進歩した。
2.三浦半島と男鹿半島では,従来の推定年代を示唆するESR年代が得られた。しかし能登半島の平床貝層のESR年代は定説(12万年前)とは異なる20万年前を示し,地殻の垂直変動についての再検討が必要であることがわかった。
3.アミノ酸分析による相対年代の推定値はESR年代値を大方支持した。イソロイシンのラセミ化の解析は,最近20万年間では緯度的に北にある産地のほうが化石の続成過程における化学反応速度が遅く,また同地点では間氷期単位でみると一様としてよいことを解明した。これに基づくと,第四紀後期における男鹿半島-能登半島-三浦半島の気候環境は保存温度を指標にして同様の温度差環境が保持されてきたと考えられる。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 宮内崇裕: "イタリアにおける最近の海成第四系および海岸段丘の層序・編年研究" 第四紀研究. 34. 107-120 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宮内崇裕: "東地中海における第四紀地形形成環境の復元" 福武学術文化振興財団年報. 6. 123-128 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宮内・貝柄・木庭・伊藤: "アミノ酸分析からみた東北日本の第四紀間氷期の地形形成環境" 第四紀研究. (発表予定).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宮内崇裕: "地球環境科学入門" 進藤静夫・大原隆(編), 295 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MIYAUCHI,T.: "An introductory review of recent chronostratigraohical studies on Quternary marine sediments and terraces in Italy" The Quaternary Research. 34-2. 107-120 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MIYAUCHI,T.: "Reconstruction of late Quaternary geomorphological environment in the eastern Mediterranean" Annual Report of Fukutake Science and Culture Foundation. 6. 123-128 (1955)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MIYAUCHI,T., KAIGARA,T., KOBA,M.AND ITO,T.: "Late Quaternary interglacial environment reconstructed by amino acid analysis, Northeast Japan" The Quaternary Research. (in preperation).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MIYAUCHI,T.: Introduction to the Environmental Earth Sciences. Kokon-shoin, 295 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宮内 崇裕: "イタリアにおける最近の海成第四系および海岸段丘の層序・編年研究" 第四紀研究. 34. 117-120 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 宮内 崇裕: "東地中海における第四紀地形形成環境の復元" 福武学術文化振興財団年報. 6. 123-128 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 宮内・貝柄・木庭・伊藤: "アミノ酸分析からみた東北日本の第四紀後期間氷期の地形形成環境" 第四紀研究. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 宮内 崇裕: "地球環境科学入門" 新藤静夫・大原 隆(編), 295 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 宮内崇裕・木庭元晴・伊藤谷生: "アミノ酸分析法による日本列島太平洋岸の自然環境の復元" 第四紀研究. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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