研究課題/領域番号 |
06453218
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機科学
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研究機関 | 大阪市立大学 (1995-1996) (財)サントリー生物有機科学研究所 (1994) |
研究代表者 |
大船 泰史 大阪市立大学, 理学部, 教授 (20142078)
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研究分担者 |
島本 啓子 財, サントリー生物有機科学研究所, 研究員 (70235638)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | グルタメートレセプター / 2-カルボキシシクロプロピルグリシン / DCG・IV / 分子内環化付加 / 不斉ロジウム触媒 / 立体配座要請 / アルファ置換グルタミン酸 / 興奮性アミノ酸レセプター / 分子内シクロプロパン化 / mGluR2 / DCG-IV / CCG / コンフォメーション / 光理化付加 / 2-(カルボキシシクロプロピル)グリシン / グルタミン酸アゴニスト / 光親和性ラベル化合物 / カイニン酸サブタイプ / 2-(2-カルボキシ-3-エチレンシクロプロピル)グリシン |
研究概要 |
興奮性アミノ酸レセプターの活性化機構とレセプター蛋白の三次構造の解明にむけて、2-(カルボキシシクロプロピル)グリシン(CCG)をリ-ド物質として有効なリガンドを見いだしてきた。本研究において、これらの合成経路の改良による光親和性ラベル化合物や新規リガンド類の合成と活性の評価を行い、有効なリガンドの開発とともにレセプターの活性化機構に多くの知見をえたので報告する。 (1)3′位置換CCG類縁体合成の鍵段階であるジアゾアセトアミド体の分子内シクロプロパン化反応に、不斉Rh触媒を用いることにより、エンド付加物を高立体選択的に得た。この結果、DCG-IVをはじめとする種々の3′位置換体や光親和性ラベル体が合成できた。新生ラット脊髄摘出標本を用いた神経薬理学実験おびレセプター蛋白との結合実験により、幾つかの有効なアゴニストを同定した。(2)グルタミン酸の配座制御類縁体として、4員環と6員環類縁体をそれぞれ合成した。付加反応において、合成上有用な知見をともなった。これで3-6員環のグルタミン酸類縁体がそろったことから、コンフォメーションの見地から環のサイズと活性の相関研究が進み、レセプターの立体配座要請の精密化が計れた。また、光親和性ラベル化にも成功し、受容体結合実験をはじめとする同定を一部完了した。これに加えて、グルタミン酸およびCCG類のアルファ位の自由回転の固定化を目的として、アルファ置換体の合成も進んでいる。
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