研究課題/領域番号 |
06454024
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大日方 昂 (大日方 昴) 千葉大学, 理学部, 教授 (40012413)
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研究分担者 |
佐藤 成樹 千葉大学, 理学部, 助手 (40261896)
八木 健 岡崎国立共同研究機構生理学研究所, 高次神経材構, 助手 (10241241)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ミオシン結合蛋白質 / ミオシン / C蛋白質 / 骨格筋細胞 / 心筋細胞 / 筋原繊維 / 収縮装置 / c蛋白質 / cDNAクローニング |
研究概要 |
C-蛋白質は横紋筋の収縮装置(筋原繊維)の形成に重要な役割をもつ。この蛋白質はミオシンに結合する他、コネクチンに結合してミオシン繊維の配置に関与、アクチン繊維に結合、さらに心筋C-蛋白質はリン酸化の制御を受ける。また、筋形成過程でのC-蛋白質の変異は顕著で、ニワトリでは初期骨格筋で重要なのは心筋型アイソフォームである。これらの知見を踏まえ、C-蛋白質の筋原繊維形成における役割に迫るために、本研究ではまず、ニワトリ心筋C-蛋白質のcDNAをクローニングして全アミノ酸配列を決定し、分子構造は7ケの免疫グロブリンC2ドメイン、3ケのフィブロイン3型ドメイン、N-端近傍にリン酸化部位の存在を解明した。細胞への改変cDNAのトランスフェクション法により、C-蛋白質側のC2ドメインがミオシン結合に必須であることを見いだした。また、心筋C-蛋白質にはリン酸化部位をもつもの(I型)、もたないもの(II型)の2つのアイソフォームの存在を明らかにした。両者の役割の差異に迫る第一歩として、I型を特異的に認識するリン酸化領域(15アミノ酸)に対する抗体を作成、免疫組織学的に解析の結果、I型は心臓では発生段階、心臓の領域を問わず発現されるが、胚骨格筋にはほとんどなII型のみが存在することを見いだした。一方、哺乳類の筋発生過程でのC-蛋白質の発現様式はほとんど知られていない。そこで、マウス骨格筋(速筋、遅筋)C-蛋白質のcDNAをクローニング全構造を決定した。これらとマウス心筋C-蛋白質cDNAを用いて解析、トリとは異なりマウス骨格筋発生過程で心筋C-蛋白質の発現起こらないことを発見した。このことは免疫化学的手法でも確認した。また、C-蛋白質とアクチン繊維と相互作用が指摘されているので、筋形成時のアクチンの動態に着目、筋形成時に働くアクチン制御因子を解明した。
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