研究課題/領域番号 |
06454048
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
作物学
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
俣野 敏子 信州大学, 農学部, 教授 (00021080)
|
研究分担者 |
萩原 素之 信州大学, 農学部, 助教授 (90172840)
井上 直人 京都大学, 農学部, 助教授 (80232544)
冨永 達 (富永 達) 信州大学, 農学部, 助教授 (10135551)
氏原 暉男 信州大学, 農学部, 教授 (60021060)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | ダッタンソバ / 系統間変異 / 播種期反応 / 開花反応 / 草型 / 粒形 / ルチン / 粒色 / 画像解析 |
研究概要 |
ダッタンソバは普通ソバよりも収量性、耐寒性、耐乾性等に優れるとみなされているが、ダッタンソバに関する研究例は極めて少ない。本研究はユーラシア大陸各地から収集したダッタンソバ栽培系統を材料として、その生理・生態的変異を明らかにすることにより、ダッタンソバの更なる高度利用に資することを目的としたものである。 生態的変異および特性の解明 初年度は圃場条件下で237系統を供試して開化・生育特性、収量性と草型等について調査し、収集地の地理的特性との関係を明らかにすることにより、ダッタンソバにおける諸形質の変異の大要を把握した。次年度は主要な20系統についてさらに詳細に調査した。以上の結果から、年次間および播種期反応性などを考慮してダッタンソバ系統の生態的変異と特性の類型化を行うなど、所期の目的はほぼ達成された。なお、節間伸長に関するデータも収集したので、これらデータの総合的解析でダッタンソバの環境適応性は一層明らかになると考えられる。 粒形質の解明 粒形に関しては、フーリエ解析を応用した画像解析手法により粒形の類型化を行うとともに、地域間差についても明らかにした。また、収集地における栽培利用実態の面からも考察した。また、粒色については、測色色差計による測定で数値化と数量的解析を試みた。測定値がばらつきやすいことが分かったため、測定精度を高めるための測定手法を確立した上でデータを集積し、ネパール産ダッタンソバについて大きな系統間差異と地域間差異を確認した。種子成分、特に注目されるルチンに関しては、葉中の含量も合わせてHPLCによって定量し、系統間・系統内変異を明らかにした。また、苦み成分についてもその成分構成を明らかにしつつある。また、蛋白成分についても今後更に詳細な調査を進めようとしており、成分育種を進めるための基礎的データがかなりの程度まで集積された。
|