研究課題/領域番号 |
06454060
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
露無 慎二 静岡大学, 農学部, 教授 (30090541)
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研究分担者 |
門田 育生 農林水産省農業環境技術研究所, 研究員
瀧川 雄一 静岡大学, 農学部, 助教授 (90163344)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | プローブ / ハイブリダイゼーション / グルカン関連遺伝子 / hrp / 新病原性遺伝子 / ペクチン酸リアーゼ / 植物病原細菌の同定 / 西山式簡易同定法 / 植物病原細菌 / 同定 / カンキツかいよう病菌 / avr / pth遺伝子 / hrp遺伝子群 / 植物体内増殖 / firp / ペクチンリアーゼ |
研究概要 |
従前より行なわれてきた培養学的性状に基づく同定について、夫々の検査項目をDNAプローブを用いたハイブリダイゼーションによって敏速に行うことが出来るか否かについて検討を行った。具体的には、グラム反応の判別、ラクトース分解能、ウレアーゼ活性、ガラクトース分解能等をモデル系とした。その結果、それぞれの陽性反応を正確に調べることが明らかになった。しかし、培養学的検査では陰性であることが報告されている細菌も本方法はでは陽性になる場合があった。この結果は、ハイブリダイゼーションの結果は遺伝子の有無をみているのに対し、従来の培養学的性状の検査は表現型を検査していることから予想された結果であった。そこで、植物病原細菌では、宿主植物の範囲、病微などが特別重要な意味を持つことに着目し、こうした表現型を司る遺伝子をプローブとすることの有用性を検討した。具体的には、カンキツかいよう病菌(Xanthomonas campestris pv. citri)では、カンキツ類にかいよう病状を引き起こすavr/pth遺伝子、グルカン生産関連遺伝子、hrp遺伝子群、植物体内の病原細菌の増殖を司る新しい病原性遺伝子について、蔬菜類軟腐病菌(Erwinia group)では、ペクチン酸リアーゼ生産遺伝子pelEについて、夫々をクローニングし、マーカーエクスチェンジ法により病原細菌に変異を導入して病原性を確認した後、これらの遺伝子を用いたサザン解析等による植物病原細菌の同定における有用性について検討を行った。その結果、これらの植物病原性遺伝子或いはその一部をプローブとすることにより、植物病原性をよく反映させながら、敏速に植物病原細菌を正確に同定を行うことが出来ることを明らかにすることが出来た。
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