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大面積プロットによる秩父地方山地帯天然林生態系の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06454089
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林学
研究機関東京大学

研究代表者

梶 幹男  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00152645)

研究分担者 宮下 直  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (50182019)
石田 健  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (90192484)
蒲谷 肇  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (50012084)
芝野 博文  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00143412)
大久保 達弘  宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10176844)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワード秩父 / 山地帯天然林 / 生態系 / 大面積プロット / 樹種の分布様式 / 林内気象 / 鳥類 / 昆虫類 / 林冠ギャップ / 森林生態系 / 大面積ブロット / 観察塔 / フェノロジー / 個体群動態 / 林内微気象 / 動植物の相互作用 / 共生
研究概要

種子トラップによる1994〜'96年の3年間のイヌブナ及びブナの落下堅果数の調査から、イヌブナとブナでは開花結実年が同調せず、イヌブナでは1995年が豊作年、ブナでは1996年が並作年であったことが明らかにされた(梶).大面積長期継続生態調査区5.0625haにおける 胸高直径5cm以上の毎木調査資料に基づいて、地形解析、森林の相観を特徴づける変景の算出と地形との相関、樹種の空間分布の解析ならびに各樹種の地形依存性の解析を行った.その結果、特定の樹木種群の分布は地形(水分条件)と密接な関係があることが明らかになった(大久保・梶).ブナとイヌブナを対象に、節足動物の種類及び個体密度が時間的、垂直的にどのように変化するかを調査した。それによって得られた知見は、1)節足動物の垂直分布パターンは分類群により大きく異なること、2)ブナ、イヌブナの間で植食性昆虫の密度が異なることである(宮下)。大面積プロット及びその周辺での鳥類の調査から、約70種の鳥類が記録され、その内37種が繁殖した。繁殖鳥類群集の多様度は、5.04(shannon関数)とかなり高い価を示した。これは、他の調査地のデータと比較した場合、葉層多様度や樹冠集中度で評価した植生構造の多様度の高さに比して、それほど高い価ではなかった(石田).イヌブナとブナ天然林の観測塔における、気温と日射量の垂直的観測から以下のことが明らかになった.1)林冠内と林冠外の日射量の相対値の日変化から、1995年と1996年の落葉はそれぞれ11月7日〜9日、11月2日〜6日に集中し、いずれも多量の降雨によるものであることが推定された。1996年の開葉日は5月17日頃であることが推定された.2)気温の日較差は林冠上部で最も大きく、地表に近いほど小さい傾向にあった。また、着葉期と落葉期ににおける月ごとの気温の平均日較差の比較から、森林の気候緩和機能は着葉期に発揮されていることが分かった(蒲谷・芝野)。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 梶 幹男: "果柄痕の観察によるイヌブナ堅果豊作年の推定" 東京大学農学部演習林報告. 94. 1-8 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mikio, Kaji: "Estimation of Mast Year of Japanese Beech (Fagus japonica Maxim.) by the Obseration of Peduncle Scar." Bulletin of the Tokyo University Forests. 94. 1-8 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 梶幹男: "果柄痕の観察によるイヌブナ堅果豊作年の推定" 東京大学農学部演習林報告. 94. 1-8 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 梶幹男: "果柄痕の観察によるイヌブナ堅果豊作年の推定" 東京大学農学部演習林報告. 94. 1-8 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 石田健,橋本幸彦,大村和也,斉藤俊信: "東京大学秩父演習林における道路開設が野生鳥類の生態に与える影響IV-狩猟とブナ科種子の豊凶とツキノワグマ個体群の動態-" 日林論. 105. 557-558 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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