研究課題/領域番号 |
06454108
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物環境
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
蔵田 憲次 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90161736)
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研究分担者 |
荊木 康臣 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (50242160)
後藤 英司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (00186884)
高倉 直 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50011929)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 機能水 / 水 / 電場処理 / 電気分解 / 蒸散 / 発芽 / 活性水 / 撹拌 / 電場処理水 / カイワレダイコン / 気孔 / 不定胚 |
研究概要 |
機能水とよばれる物理的あるいは物理化学的処理を施した水の植物生育などへの影響を調べた。主に、電気分解と電場処理(高周波電場)を対象とした。得られた結果の大要は以下の通りである。 1.ニンジン不定胚培養では電気分解によるアルカリ水は生体重の増加を阻害し、奇形胚の割合を増した。 2.ホウレンソウの葉に電場処理水を散布した直後の気孔開度は、無処理水散布に較べ若干大きかった。培養液に電場処理水を使ったときの蒸散量は、無処理水に較べ有意な差はなかった。 3.サラダナの養液栽培では、電場処理水による影響は、生体重、乾物重、クロロフィル含量のいずれにおいても対照区と比較して有意な差はなかった。 4.カイワレダイコンの発芽・生育試験では、原水として蒸留水を用いた場合、電場処理(活性炭処理を含む)、活性炭処理、電気分解アルカリ水で顕著に対照区と比較して生育が促進されたが、電気分解酸性水、電場処理(活性炭処理を含まない)では生育は抑制された。しかし、原水として水道水を使用した場合は電場処理(活性炭処理を含まない)でも生育が促進された。電場処理の電圧の影響を調べたところ、4390Vで、顕著な生育促進効果がみられたが、実験の再現性には問題があった。カイワレダイコン種子の吸水率は電気分解酸性水が他の処理に較べて高かったが、糖含量の変化には大きな差はなかった。 6.水をミキサ-で攪拌するという単純な物理的衝撃のホウレンソウの発芽・初期生育への影響は結果が実験ごとに異なり再現性のある結論は得られなかった。 以上、再現性に問題のある実験結果が多く、追試を含めて実験を継続中である。
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