研究課題/領域番号 |
06454113
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
塩田 邦郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80196352)
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研究分担者 |
服部 中 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (30270896)
能田 健 鳥取大学, 農学部, 助教授 (60218287)
小川 智也 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30087572)
小倉 淳郎 予防衛星研究所, 獣医科学部, 主任研究員 (20194524)
林 良博 東京大学, 農学部, 教授 (90092303)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 胎盤 / 胎盤性ラクトジェン / PL-Im / PLP-D / ガングリオシド / 卵巣 / CpGアイランド / メチル化 / 胎盤機能調節因子 / 転写因子 / ゲノムメチル化 / 転写調節 / 遺伝子発現 / 上位駆動系 / 胎盤内調節ネットワーク / ラット由来絨毛性ガン細胞 / 二次元電気泳動 / Leukemia Inhibitory Factor |
研究概要 |
胎盤は妊娠維持に必要なホルモンの産生、胎児への栄養の供給、母子間の免疫バリアーとしての機能を担い、胎児の生命維持装置として動物の妊娠維持に必須の役割を果たしている。胎盤は成熟個体に見られる数多くのホルモン、細胞成長因子等の生理活性物質のほとんどを産生するために、生理活性物質の宝庫として物質探索の材料としても利用されてきた。現在、これらの活性物質は胎盤内の活性調節因子としてネットワークを形成していることが明らかされつつある。本研究では、まず、胎盤の細胞膜タンパク質約800種類について解析し、時期特異的にその発現が変動する分子を探索した。また、新規胎盤性ラクトジェンPL-ImとPLP-DのcDNAクローニングに成功した。PL-Imは妊娠中期特異的にPLP-Dは後期特異的胎盤栄養膜細胞で発現する。さらに胎盤のガングリオシド組成を調べ、GD3とGM3も時期特異的にラット胎盤で発現していることがわかった。これらの胎盤特異の時期特異的の発現を指標に、妊娠延長モデルを用いることで、胎盤内調節ネットワークは胎盤外からの調節、特に卵巣由来因子による、更に上位の調節系すなわち上位駆動系による支配下にあることを明らかにした。さらに、胎盤性ラクトジェンの発現については胎盤栄養膜細胞の分化と密接に関係することは以前からわかっていたが、本実験でこれらの発現は転写因子による調節に加え、ゲノムDNAシトシンのメチル化/脱メチル化が関わっていることを発見した。以上、胎盤は母体卵巣由来因子による上位駆動系を介してコミュニケーションを行いつつ、妊娠時期に特異的な機能を発揮していることを分子レベルで明らかにした。
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