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ウシにおける脂肪細胞分化誘導因子の解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454115
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関京都大学

研究代表者

矢野 秀雄  京都大学, 農学部, 教授 (20026587)

研究分担者 松井 徹  京都大学, 農学部, 助教授 (40181680)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
キーワードウシ / 脂肪前駆細胞 / 脂肪細胞
研究概要

屠畜場で得た肥育牛血清について、3T3-L1脂肪前駆細胞を用いて脂肪細胞分化誘導活性を測定したところ、ドナーの脂肪交雑との間に有意な相関が認められた。このことから、血中の物質が少なくとも部分的に脂肪交雑の形成に影響を及ぼしていることが示唆された。血清中レチノール濃度と分化誘導活性との間には負の相関が認められた。これは、脂肪細胞の分化がレチノイドによって抑制されるとする多くの報告と一致する。血清中の総コレステロール・トリアシルグリセロール・遊離脂肪酸の各濃度は、分化誘導活性とは有意な相関を示さなかった。めん羊において、給餌直後から数時間で一時的に血清中の脂肪細胞分化誘導活性が低下し、その後数時間で回復する傾向が認められた。絶食による影響は、変動パターンに固体差が認められた。2.肥育牛血清中の脂肪細胞分化誘導活性を、ウシ脂肪組織由来の脂肪前駆細胞の初代培養を用いて測定することを試みたが、マウスの脂肪前駆細胞株と異なり、血清の添加が分化を強力に抑制したため、信頼できる数値データが得られなかった。3.肥育牛血清中の脂肪細胞分化誘導活性を測定するための適切な分化誘導剤を再検討した。デキサメタゾンとイソブチルメチルキサンチンを併用することにより十分な分化が観察された。4.肥育牛血清に対して解凍・再凍結を2回繰り返すと脂肪細胞分化誘導活性が上昇することが観察された。肥育牛の血清を限外ろ過により5つに分画し、それぞれの分画の脂肪細胞分化誘導活性を比較したところ、100kDのフィルターで阻止された分画は分化を強力に抑制した。また脂肪細胞分化誘導活性の低い血清は、100kDのフィルターで阻止された分画の分化抑制効果が強かった。したがって、血清の脂肪細胞分化誘導活性にはこの分画中に存在する分化抑制物質が大きく寄与していることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 鳥居伸一郎・松井徹・木村信煕・河田照雄・矢野秀雄: "肥育牛血清中の脂肪細胞分化誘導活性のバイオアッセイ" 肉用牛研究会報. 57. 28-33 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上山直樹・鳥居伸一郎・松井徹・矢野秀雄: "めん羊血清中の脂肪細胞分化誘導活性のバイオアッセイ" 日本緬羊研究会誌. 32. 33-36 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鳥居伸一郎・松田恭子・松井徹・矢野秀雄: "肥育牛由来の初代培養脂肪前駆細胞の脂肪細胞への分化" 肉用牛研究会報. 59. 25-29 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S. Torii, T. Matsui and H. Yano: "Development of intramuscular fat in Wagyu beef cattle depends on adipogenic or antiadipogenic substances present in serum." Animal Science. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Torii, T.Matsui, N.Kimura, T.Kawada and H.Yano: "Assay of adipogenic activity in sera of fattening cattle" Bulletin of Beef Cattle Science. 57 (in Japanese). 28-33 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] N,Ueyama, S.Torii, T.Matsui and H.Yano: "Assay of adipogenic activity in ovine serum" Japanese Journal of Sheep Science. 32 (in Japanese). 33-36 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Torii, K.Matsuda, T.Matsui and H.Yano: "Primary culture of preadipocytes from beef cattle and its differentiation into adipocytes" Bulletin of Beef Cattle Science. 59 (in Japanese with English abstract). 25-29 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Torii, T.Matsui and H.Yano: "Development of intramuscular fat in Wagyu beef cattle depends on adipogenic or antiadipogenic substances present in serum." Animal Science. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上山直樹・鳥居伸一郎・松井徹・矢野秀雄: "めん羊血清中の脂肪細胞分化誘導活性のバイオアッセイ" 日本緬羊研究会誌. 32. 33-36 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 鳥居伸一郎・松田恭子・松井徹・矢野秀雄: "肥育牛由来の初代培養脂肪前駆細胞の脂肪細胞への分化" 肉用牛研究会報. 59. 25-29 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 鳥居伸一郎・松井徹・矢野秀雄: "肥育牛血清中の脂肪細胞分化誘導活性のバイオアッセイ" 肉用牛研究会報. 57. 28-33 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 鳥居伸一郎・松井徹・矢野秀雄: "F_1肥育牛血清中の脂肪細胞分化調節因子のバイオアッセイ" 日本畜産学会関西支部報. 128. 20 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Torii,T.Matsui and H.Yano.: "Assay of A dipogenic Activity in Sera of Fattening Cattle Using Cultured 3T3-L1 Preadipocyte." Proc.Soc.Nutr.Physiol.3. 276 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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