研究課題/領域番号 |
06454151
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
佐々木 和男 富山大学, 工学部, 教授 (60042826)
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研究分担者 |
塚田 章 富山大学, 工学部, 助手 (40236849)
川原田 淳 富山大学, 工学部, 助教授 (80195164)
大村 裕 日本臓器製薬(株), 生物活性研究所, 顧問 (30019517)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 線維芽細胞成長因子 / 摂食 / 室傍核 / 学習 / 記憶 / CRF / 内側中隔 / 老化 / 内側手綱核 / 老化促進モデルマウス / 長期増強 / 黒質ドーパミンニューロン / 副腎 / 視索上核 |
研究概要 |
平成6〜8年度の研究において以下の知見を得た。 1.摂食行動に対する酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)フラグメント及びFGFレセプタ抗体の作用:aFGFのN端フラグメントaFGF(1-15)の脳室内投与は摂食を抑制したが、aFGF(1-20)やaFGF(1-29)の投与は無効であった。しかし、16番目のシステインをアラニンに置換し、s-s結合ができないようにした[Ala^<16>]aFGF(1-29)の投与は摂食を抑制した。一方、FGFレセプタ抗体を摂食中枢に投与すると摂食は有意に促進された。2.aFGFの学習・記憶促進作用:aFGFを脳内で遊離させるグルコースをマウス腹腔内に投与すると、受動的回避学習やモリス水迷路学習が有意に促進され、この促進は抗aFGF抗体の脳室内前投与で消失することが判明した。3.室傍核小細胞部ニューロン活動に対するaFGF及びフラグメントの作用:ラット脳切片標本を用いて室傍核小細胞部ニューロン活動に対するaFGF及びaFGF(1-15)の作用を検討したところ、両ペプチドは半数以上のニューロンの活動を促進した。室傍核小細胞部にはCRF含有ニューロンが多数存在することから、本結果はCRFを介する視床下部-下垂体-副腎系の活性化を示唆する。4.老化促進モデルマウス(SAMP8)の学習・記憶能力の低下に対するaFGF及びそのフラグメントの作用:SAMP8の学習・記憶能力の低下の原因が内側中隔コリン作動性ニューロンの脱落及びコリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)活性の低下であること、またaFGF及びそのフラグメント[Ala^<16>]aFGF(1-29)の長期皮下投与がこの脱落及びChAT活性低下を阻止し、学習・記憶能力を改善することが判明した。
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