研究課題/領域番号 |
06454158
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
小林 良二 香川医科大学, 医学部, 教授 (00020917)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 細胞外マトリックス蛋白質 / カルシウム信号 / Smith-Magenis症候群 / エラスチン / EFハンド蛋白質 / 細胞接着 / ミクロフィブリル / 分子プローブ / カルシウム / 血管 / 細胞内情報伝達 |
研究概要 |
新発見の細胞外マトリックス蛋白質(36kDa Microfibril associated glycoprotein,以下36kDa-MAGPと低分子カルシウム結合蛋白質を介するカルシウム信号系について分子生物学的研究を行うとともに、分子プローブ(阻害薬物、結合薬物)の開発研究を行った。その結果、以下のごとき成果を得た。 1.36kDa-MAGPの新しいアフィニティークロマトグラフィーによる精製法を開発した。これにより低含量の組織からも一段階で36kDa-MAGPを純化できた。更に、精製蛋白質の抗体を作成し、免疫組織化学によって36kDa-MAGPがelastin-microfibrilの生成に関与し、肥厚性瘢痕などの病態に関与することも明らかにした。 2.36kDa-MAGPの生物機能についての研究から36kDa-MAGPは細胞の接着、移動などを支配し、これはRGD配列依存性であることが分った。 3.36kDa-MAGPを分子プローブとしてCKA1303の他に、抗アレルギー作用を持つtranilastなどが有力であることを明らかにし、更に、独自にN-acetyl anthranilic acid及び0-(3',4'-dimethyl cinnnamoyl)salicylic acid等の選択的な分子プローブを開発した。 4.36kDa-MAGP欠損はSmith-Magenis症候群の発症に関与する可能性が高く、また本蛋白は炎症性動脈瘤、ケロイド・肥厚性瘢痕の病態に関与すると考えられる。
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