研究課題/領域番号 |
06454178
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
蛯名 洋介 徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (00112227)
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研究分担者 |
村上 尚 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (40210009)
林 日出喜 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助教授 (10218589)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | インスリンシグナル伝達 / PI 3-キナーゼ / 細胞増殖因子 / GTP結合タンパク質 / インスリン / シグナル伝達 / 糖尿病 / グルコーストランスポーター / グルコース取り込み |
研究概要 |
1)血糖値を上げるホルモンは生体内には数多くあるが、血糖値を下げるホルモンは唯一インスリンのみである。しかしながら、血糖値降下の主な原因であるGLUT4のトランスロケーションの細胞内シグナルはインスリン独特のものではなく、他の細胞増殖因子であるPDGFや、EGFによってもGLUT4のトランスロケーションが引き起こされること、またPDGFレセプターの変異体を用いた実験により、活性化されるPI 3-キナーゼがGLUT4のトランスロケーションに重要な働きをしていることを明らかにした。これはインスリン反応性グルコーストランスポーター(GLUT4)のトランスロケーションの分子機構を解明する上でも画期的な発見と考えられる。 2)GLUT4のトランスロケーションがGTPγS刺激でも起こることからGTPγSのtarget分子は何であるのかを検討した。我々の細胞系に各種低分子量Gタンパクと大量発現させGLUT4のトランスロケーションに与える影響を検討した。ras→MAPキナーゼの経路はGLUT4のトランスロケーションには関与していないことが明かとなった。また、rab,rho,radなどの低分子量タンパクはGLUT4のトランスロケーションにおける関与の可能性は低く、むしろ三量体Gタンパクが関与している可能性が強いことが明らかになってきた。また、GDPβSを細胞内に入れてもインスリン刺激によるGLUT4のトランスロケーションは阻害されないことからインスリンレセプターとGLUT4のトランスロケーションを結ぶ経路にGタンパクが関与している可能性は低く、むしろインスリンとindependentにGタンパクにより引き起こされるGLUT4のトランスロケーションの経路があることがわかった。
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