研究課題/領域番号 |
06454194
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
樋口 安典 大分医科大学, 医学部, 助教授 (60040284)
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研究分担者 |
瀬戸口 美保子 大分医科大学, 医学部, 助手 (20236110)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | オステオポンチン / メタロチオネイン / サイトメガロウイルス / α2Uグロブリン / α1アンチトリプシン / トランスジーン / osteopontin / metallothionein / transgene / α1-antitripsin |
研究概要 |
1.メタロチオネイン(MT)プロモーターTMの作出と解析:MTプロモーターをマウスのOP遺伝子の5'上流に連結した変異遺伝子を作成し、C57BL/6NマウスにおけるMTプロモーターのTM(MTTM)作出に成功した。しかし、ヘテロの産仔数が少なく、また、ホモMTTMが胎生期あるいは新生仔の段階で全部淘汰され(仔が母親により食べられる)。ホモMTTMの作出を中断した。そこでF1マウスでのTM作出も試みたが、理由は不明であるがTMは得られなかった。少数ながらfounderマウスの亜鉛投与非投与のさいのOPの組織発現状態をノーザン法で検討し、通常食餌飼育では肝臓に、亜鉛投与(50mM/ml亜鉛含有水の飲水)4日目では肝臓の他、小腸に強いOPの発現を検出した。また、末梢血中にOPの増加をウエスタン法で検出した。また、PAP染色で肝臓および小腸にOPが検出された。なおfounderそのものの健康状態は良好で、2年生存中のものも存在する。なお、40週令のMTTMでは肉眼的に臓器の異常は見られず、また、光顕的にもHE染色上異常は見られない。2.サイトメガロウイルスおよびα2UダロブリンプロモーターTMの作出と解析:サイトメガロウイルス(CV)およびα2Uグロブリン(α2U)のプロモーターをマウスのOP遺伝子の5'上流に連結した変異遺伝子を作成し、C57BL/6NマウスのTMを作成した。これらのTMの繁殖も不成功であったが、数匹のfounderマウスのOPの組織発現状態をノーザン法で検討し、CVTMでは腎臓に、α2Uでは肝臓でOPの発現を検出した。また、末梢血中にOPの増加をウエスタン法で検出した。また、PAP染色で腎臓および肝臓にOPが検出された。3.α1アンチトリプシン(α1AT)プロモーターTMの作出と解析:以上の諸プロモーター・マウスOP遺伝子トランスジーンによるTMでは計画している諸実験に供するTMの生産が不可能と判断されたので、α1ATプロモーターの下流にβグロビンイントロン-マウスOP cDNA-SV40ポリAシグナルから成るトランスジーンを構築し、これをC57BL/DBA/2 F1マウスで発生させたこのTMは生産性が極めて良好で、現在、純系化を目指してC57BL/6へのバッククロスを行っているこれまでの検索ではOPの肝臓での強い発現がノーザン法とPAP法で確認された。また、末梢血中にOPの増加をウエスタン法で検出した。なおこの系統のTMもfounderおよび子孫の健康状態は良好で2年生存中のものも存在する。なお、40週令のMTTMでは肉眼的に臓器の異常は見られず、また、光顕的にもHE染色上異常は見られない。
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