研究課題/領域番号 |
06454197
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鈴木 守 群馬大学, 医学部, 教授 (60056033)
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研究分担者 |
成内 秀雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012741)
中村 正聡 群馬大学, 医学部, 助手 (10251092)
狩野 繁之 群馬大学, 医学部, 講師 (60233912)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | マラリア / ワクチン / ウエスタンブロット / ポリペプチド / 電気泳動 / モノクローナル抗体 / アフィニティクロマトグラフィ / 防御免疫 / ウェスタンブロ-ト / モノクロナール抗体 / アフインティクロマトグラフィ / 熱帯熱マラリア原虫 / 抗原蛋白 |
研究概要 |
今、分子生物学があらゆる分野に応用される時代となってマラリア原虫からワクチン候補物質を特定する作業の原理と方法が遺伝子工学にほぼ落ちつくに至っている。本研究はそのような趨勢の中で進められるマラリアワクチン開発研究に際して、まず疫学および臨床上の検討からマラリア原虫の分裂体の細胞膜表面に表現される47kDポリペプチドが急性熱帯熱マラリア患者の血清中で防御免疫誘発上一定の役目をもつことが想定されることに端を発し、この分子を純化し、免疫学的解析を加えることを目標に進めてきた。さらにフィリピンにおける血清疫学調査の結果23kDポリペプチドは脾腫を示し慢性化した熱帯熱マラリア患者の血清と特異的に反応する抗原物質であることも見いだされた。このようにして特定された原虫抗原はワクチン候補として検討に値するためタンパク化学の技法により純化精製する試みが開始された。まず多量の熱帯熱マラリア原虫がin vitro培養により準備され可溶化処置の後model 491 Prep Cellのシステムにより電気泳動度の差によりポリペプチドを8.5mlずつ40のフラクションを分両した。得られた各フラクションから15μlをサンプリングし薄層ポリアクリルアミドゲル電気泳動キットExcelGel SDS gradient 8-18 (Pharmacia Biotech)で泳動度を測定した。分子量47kDを示す28〜32番のフラクションをプールし抗47kDモノクローナル抗体をカプリングされたAffi-Gel Hz Immunoaffinityに捕捉されたポリペプチドを回収し凍結乾燥させて保存した。なお2次元電気泳動法により目標となるタンパクを単離純化する方法を最初に計画したが、この実験には、予想をはるかに上回る大量の培養原虫を必要とするため、現在実験を保留してある。保存されたポリペプチドは患者からの白血球と反応させin vitroの系で免疫反応を営ませる機会を待っているところである。
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