研究課題/領域番号 |
06454218
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松島 網治 (松島 鋼治 / 松島 綱治) 金沢大学, がん研究所, 教授 (50222427)
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研究分担者 |
久野 耕嗣 金沢大学, がん研究所, 助手 (40242565)
向田 直史 金沢大学, がん研究所, 助教授 (30182067)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1994年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | インターロイキン8 / 病態生理作用 / 疾患 / 抗体 / 治療 / 遺伝子発現 / NFkB / 抗炎症剤 / インターロイキン 8 / 炎症 / 組織破壊 / 好中球 / 受容体 / 転写 |
研究概要 |
本研究代表者は1987年に米国癌研究所にて新しい白血球走化性活性化サイトカイン、インターロイキン8(IL8)を同定、精製、遺伝子クローニングを行った.その後私達は、ウサギ実験疾患モデルにおいてIL8が肺再潅流障害、皮膚炎症、急性関節炎に本質的に関与することを中和抗体を用いて明らかにした。これらの実験は、内因性の白血球走化性因子が炎症反応を成立に本質的に係わることを証明した歴史的に初めての仕事である。この2年間の研究期間にて、さらにIL8が血清複合体による急性腎炎に伴う腎障害、蛋白尿発症、PPDによるtubercukin反応時の好中球、Tリンパ球浸潤と浮腫に関与することを明らかにした。また、ヒト・マウスIL8受容体に対する特異抗体を作製し様々な細胞における発現を検索するとともに、Tリンパ球上のIL8受容体がIFNg、TNFによりupregulateされることを明らかにした。一方、IL8遺伝子の発現機構解析において、NFkBとAP-1/NF-IL6が本質的に関わることを以前に明らかにしているが、今回GC、FK506によるIL8遺伝子発現抑制の最終標的にNFkBがなっていることを明らかにした。これらの事実はNFkB活性化経路を標的として新しい抗炎症剤が開発できることを示唆しており、私達はその研究を促進するために世界で初めてLPSによるcell-freeによるNFkB活性化テムを確立した。また、これを用いてNFkBのキ-制御分子IkBaのリン酸化酵素を同定しそれによるリン酸化部位を明らかにした。
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