研究課題/領域番号 |
06454231
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
桜井 治彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70051357)
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研究分担者 |
大前 和幸 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (60118924)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 半導体 / ジボラン / インジウムリン / 生殖毒性 / 呼吸器毒性 / 精子 / 気管支肺胞洗浄液 / ラット / 許容曝露限界 |
研究概要 |
1、ジボラン 1群12の雄性Wisterラットに0ppm、0. 1ppm、1ppmジボランを1日6時間、1週5日間、8週間曝露し、気管支肺胞洗浄液および病理組織学的異常を検索したした。その結果、病理組織学的な所見はなかったが、多核白血球増加、LDH、ALP、SOD、α1AT、各種リン脂質濃度増加など、肺胞内炎症、肺上皮細胞の障害およびその治癒過程を示唆する成分がコントロールラットに比べて有意に変動し、また曝露レベル依存性が観察された。 2、インジウムリン 平均粒径0.2μmのインジウムリン単結晶粒子を雄性F344ラットに1mg/kg、10mg/kg、100mg/kg気管内投与し、気管支肺胞洗浄液を分析した。その結果、量依存性に好中球増加、LDH上昇、リン脂質増加等の各種炎症指標が上昇した。この変化が、インジウムリン独自の毒性によるのか、あるいは肺内に残留している粒子に対する炎症反応であるかについて、生物活性の小さい陽性対照粒子を用いた検討が必要である。また、血清中には投与翌日にインジウムが検出され、肝、脾中のインジウムは量依存性に増加していた。今回はインジウムを原子吸光法で測定しているために、インジウムの化学形を同定できなかったが、インジウムリンの体内動態を明らかにするためにインジウムイオンとして存在するのかインジウムリン粒子として存在するのかについての検討が必要である。
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