研究課題/領域番号 |
06454253
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 九州大学 (1995) 聖マリアンナ医科大学 (1994) |
研究代表者 |
山本 一彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80191394)
|
研究分担者 |
塩川 左斗志 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (20215940)
間藤 卓 東京大学, 医学部, 助手
加藤 智啓 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助手 (80233807)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1995年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1994年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
|
キーワード | T細胞 / T細胞レセプター / T細胞クローン / 慢性関節リウマチ / PCR / SSCP / クロノタイプ |
研究概要 |
リンパ球集団において集積しているT細胞クロノタイプを検出するシステムを、RT-PCR法とSSCP法を組み合わせることで確立し、RA患者の関節病変に集積しているT細胞クローンについて検討した。RA患者末梢血には、健常人と比べると集積T細胞クローンの数は多かったが、さらに滑液リンパ球および滑膜病変局所では著明な集積が認められ、関節病変局所で抗原特異的なT細胞の免疫応答が起こっていることが判明した。さらに同じ関節の異なる病変間、および異なる関節における病変間で比較したところ、高率に同一のT細胞クローンが集積していることから、免疫応答は病変間でかなり均一であることが明らかとなった。同一の患者の異なる時期に採取した滑液リンパ球においても、同一のT細胞クローンが持続して集積していることが判明した。代表的なV領域遺伝子について、これらのクローンで用いられているTCRのアミノ酸配列を比較したところ、患者間で似た配列があることが判明した。これらのことから、RAでは患者間で共通なある限定された抗原に対するT細胞の免疫応答が、その病因、病態形成に重要な役割を果たしていることが示唆された。さらに本クロノタイプ検出システムの、異なる検体間でのT細胞クロナリティの比較が容易であることを応用すると、病変に集積しているT細胞と試験管内での抗原刺激後のT細胞と比較することで、集積T細胞クローンの抗原特異性を決めることが可能である。この方法を用いて、集積T細胞クローンの標的抗原の同定を試みたところ、その一部はII型コラーゲンであることが判明した。
|