研究課題/領域番号 |
06454274
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
檀原 高 (壇原 高) 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30102263)
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研究分担者 |
蓮沼 紀一 順天堂大学, 医学部, 講師 (10208473)
岡 正彦 順天堂大学, 医学部, 助手 (60203965)
瀬戸口 靖弘 順天堂大学, 医学部, 助手 (90206649)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | NO合成酵素 / 遺伝子導入 / 肺高血圧症 / 肺動脈内皮細胞 / 肺動脈平滑筋細胞 / 気道上皮細胞 / E.cd : LacZ遺伝子 / プラスミドベクター / RT-PCR / cGMP |
研究概要 |
本研究は、肺高血圧進展の抑制を最終目的として内皮細胞由来血管弛緩因子である一酸化窒素合成酵素(endothelial derived nitric oxide synthase : eNOS)遺伝子導入によって局所的にかつ持続的にNOを供給することによって肺動脈の収縮抑制と肺動脈平滑筋増生抑制の基礎的検討を行ったものである。平成6年度は、プラスミドベクターを用いた気道上皮細胞、肺動脈内皮細胞、肺動脈平滑筋細胞へのin vitroヒトeNOS cDNA導入によってヒトeNOS cDNAの転写産物の同定と発現したeNOS蛋白を免疫染色で確認した。平成7年度は、平成6年度の結果を踏まえ、in vitro eNOS cDNA遺伝子導入によって発現したeNOSの機能の確認とin vivo遺伝子導入の可能性を検討した。In vitro eNOS cDNA (5ug)遺伝子導入によって発現したeNOSによるNOの産生は気道上皮細胞が最も高く480nMであり、以下内皮細胞、平滑筋細胞の順であった。これはプラスミドベクターを使ったリポーター遺伝子E.coli LacZ遺伝子の場合、気道上皮細胞への遺伝子導入効率が内皮細胞や平滑筋細胞よりも優れていた所見と一致おり遺伝子導入効率に依存する結果であることが示唆された。また、20ug eNOS cDNA遺伝子導入された肺動脈平滑筋細胞では、遺伝子導入されていない平滑筋細胞に比較して細胞増殖抑制効果が認められた(現在、評価中)。このようなin vitroの結果から、eNOS cDNAの経気道的遺伝子導入や肺動脈へin vivo遺伝子導入を行ったがin vitro遺伝子導入で得られたような肺動脈平滑筋へ生理的影響を及ぼすような結果はえられなかった。これは、in vivoに於いて遺伝子導入効率が低下するためと理解された。in vivoに於いて遺伝子導入効率の優れているアデノウイルスベクターも作成し、気道、肺動脈へin vivoに於いて遺伝子導入を試み、気道上皮細胞へはこれまでの報告同様75%以上の遺伝子導入効率を示したが、血流の遮断できない肺動脈への遺伝子導入は不可能であった。以上の結果はin vivo eNOS遺伝子導入の困難さが解決されれば肺高血圧症の治療へ新たな可能性を提供できると考えられる。
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