研究課題/領域番号 |
06454284
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
友池 仁暢 山形大学, 医学部, 教授 (90112333)
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研究分担者 |
中村 秀範 山形大学, 医学部, 講師 (30240675)
久保田 功 山形大学, 医学部, 助教授 (30161673)
池田 こずえ 山形大学, 医学部, 講師 (30184419)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1995年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1994年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 副血行路 / 心筋虚血 / 血管新生 / 冠動脈硬化 / 成長因子 / 血管新生因子 |
研究概要 |
1.副血行路機能評価法の確立 副血行路の発達機序を明らかにする上で、生来存在する動脈間吻合路の関与を抑えることが出来ると、後天的発達要因の検討が可能となる。家兎には動脈間吻合路が先天的に乏しいので虚血に伴う血管新生の機序の解明に適していると考えられる。家兎を実験モデルとした場合、小動物における副血行路の観察方法や機能評価法は確立していないので新しく実験手法を開発した。冠動脈の解剖学的分布やマクロの構築を知るために軟X線による冠動脈造影法(分解能は10μメートル)を導入した。副血行路血流量を定量評価するために色素標識微粒子法を導入した。 2.冠動脈閉塞による副血行路の形成 心筋虚血の刺激として最も強いものは冠動脈閉塞である。家兎の左冠動脈心室枝を麻酔開胸下に結紮し、副血行路の発達過程を経時的に検討した。術後12週で心臓を摘出しバリウムゼラチン混合液を用いて冠動脈造影を行った所、結紮分枝と健常血管との間に吻合路を認める例が観察されたがその頻度は10%前後であり、従来報告されている犬やミニ豚の成績と異なった。 3.冠動脈狭窄による副血行路形成 WHHL(Watamabe heritable hyperlipidemic)家兎の冠動脈造影を行った所、冠動脈起始部に90%以上の高度の狭窄を認めたが、副血行路の発達を観察できなかった。 4.機能遺伝子の導入と血管新生 清潔手術下に開胸し、機能遺伝子を生体の拍動心に導入した。基礎実験としてヒトANPcDNA発現ベクターに組み込み大腸菌にトランスフォームした。ANPmRNAの発現はNorthern blot analysisによりANP蛋白合成は免疫組織化学によって評価した。
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