研究課題/領域番号 |
06454302
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
三池 輝久 熊本大学, 医学部, 教授 (90040617)
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研究分担者 |
杉野 茂人 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (60226446)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | ジストロフィン / 標的遺伝子組み換え / トランスジェニックマウス / プロモーター / 発現調節制御機構 / lacZ / スプライシング制御 / 遺伝子治療 / ジストロフィン(dy) / 標的遺伝子組み換え法 / 心筋特異的dyプロモーター / 拡張型心筋症 / 神経成長因子 |
研究概要 |
この2年間、Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)において欠損している蛋白(1)ジストロフィン(dy)の生理的な機能を解明するための研究および(2)遺伝子治療を行う上での基礎的な研究をおこなった。 (1)の目的のためにまず標的遺伝し組み換え法を用いて筋型および脳型のdy isoformを夫々別個に欠失したモデルマウスを作成する努力をしてきたが現在までにターゲティングに成功していない。昨年すでに日本およびアメリカで筋型dyのターゲティングに成功したモデルマウスが報告された。私たちは現在脳型dyのターゲティングに的を絞って研究中である。(1)に対するもう一つの取り組みはトランスジェニックマウスを使ったdy発現調節機構の検討である。レポータ遺伝子lacZを用いdyプロモーター領域の解析によりマウス筋型dyエクソン 1より上流900bpでは右心に特異的にdyの発現を制御していることが観察された。またヒトdy遺伝子100bpに1acZを繋いだコンストラクトを用いた実験でもほぼ同様の結果を得た。この結果はプロモーター領域において骨格筋、左右の心筋、平滑筋夫々のdyの発現を調節する機構が存在することを示唆する。(投稿中)現在3kb、10kb、のコンストラクトを作成し上記仮説を実証するための実験を行っている。また脳型エクソン 1のプロモーター領域についても同様の実験を行い一部結果を得ている。(投稿中)更に今年度はDMD遺伝子治療に向けての基礎的な実験を開始した。その一環として、まず正常およびDMD患者の線維芽細胞にMyoD遺伝子を導入し筋管細胞にまで分化させてそのdy発現を比較検討する系およびミニdy遺伝子を作りin-vitroでスプライシング反応を行うシステムを作成中である。これにより目的とするout of frame(DMD)をin frame(BMD)にする遺伝子治療の効果の判定に用いる。
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