研究課題/領域番号 |
06454305
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
沢田 淳 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10079874)
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研究分担者 |
白井 千晶 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10244617)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 神経芽細胞腫 / ガンの自然史 / Clonal Evolution / クローンの多様性 / FISH法 / FISH / 共焦点レーザー顕微鏡 |
研究概要 |
神経芽腫のNatural Historyを検討する目的で、腫瘍細胞のclonalityの核DNA量、N-myc遺伝子の増幅、1番染色体短腕(1p)の欠失の観点から検討した。この結果、同一腫瘍内でのcloneの多様性の存在が明らかとなり、神経芽腫におけるclonal evolutionを示唆する以下の2つの証拠を得た。 1.同一腫瘍内にN-myc遺伝子の増幅、あるいは1p欠失をもつcloneと持たないcloneが混在する症例があることを間期核FISH(fluorescence in situ hybridization)により証明した。 2.同一腫瘍内にnear triploid cloneとdiploid cloneが混在する症例があることを蛍光顕微測光法により証明した。 1.の結果はN-myc遺伝子の増幅、あるいは1p欠失をもつsubcloneが同一腫瘍組織内で発生することを示唆する。さらに、転移巣はすべてN-myc遺伝子の増幅と1p欠失をもつcloneから構成されていた。この事実はこれら遺伝子の構造異常が蓄積されることにより、増殖能や転移能がより高められたcloneの出現の可能性を示し、神経芽腫における多段階進展仮説の正当性を示唆すると考えられた。 2.の結果は予後良好群が予後不良群へ改変する可能性を示唆する点で重要な意義を含んでいる。しかしながら、near triploid cloneの一部は、遺伝子の構造異常をもったdiploid cloneが染色体の倍化、あるいは不分離を経て発生する場合もあり、結論を下すには症例をさらに増し検討を行う必要があると考える。
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