研究課題/領域番号 |
06454311
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
鈴木 義之 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 副所長 (90010389)
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研究分担者 |
大島 章弘 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 臨床遺伝学研究部門, 研究員 (20203763)
伊藤 孝司 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 臨床遺伝学研究部門, 研究員 (00184656)
桜庭 均 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 臨床遺伝学研究部門, 研究員 (60114493)
大野 耕策 鳥取大学, 医学部, 教授 (70112109)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1995年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1994年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | CDG症候群 / α、フコシダーゼ / トランスフェリン / β-ヘキソサミニダーゼ / アンチトロンビン / ホスホマンノムターゼ / α-フコシダーゼ / オリゴ糖 / 糖蛋白質 / 先天性代謝異常 |
研究概要 |
ライソゾーム酵素の中で、β-ヘキソサミニダーゼとα-フコシダーゼが前者血清中で高い活性を示した。その等電点電気泳動パターンは、陽極側に移動するスポットが多く、マイナス荷電の分子、すなわちシアル酸の量が減少していると思われた。 また血清蛋白の電気泳動後、トランスフェリンならびにアンチトロンビン抗体で用いた免疫学的検出法により、正常者よりも分子サイズの小さい異常なバンドを認めた。 培養線維芽細胞内外のライソゾーム酵素分子を分析したところ、細胞内にβ-ヘキソサミニダーゼ蛋白の成熟体の鎖の増加を認めた。細胞株には異常がなかった。そしてこれらの患者の細胞内にホスホマンノムターゼ活性の著しい低下が認められた。ただし同胞例で残余活性に違いがあり、今後の検討課題となった。後者の内訳はヘテロ接合体として矛盾のない結果であった。この酵素欠損は、マンノース-ノーリン酸はGDP、マンノースの細胞内減少をひきおこすことが予想される。これらの生体内化合物はドリコールリン酸-オリゴ糖の合成に必要であり、患者に与えるこの生化学的異常が糖蛋白の糖鎖不金の原因となることが予想された。
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