研究課題/領域番号 |
06454312
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
飯塚 一 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90113513)
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研究分担者 |
高橋 英俊 旭川医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00216748)
山本 明美 旭川医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30241441)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 表皮 / 角化 / インボルクリン / ロリクリン / 周辺帯 / プロティンキナーゼC / AP-1 / 乾癬 / プロテインキナーゼC / 周辺帯(cornified cell envelope) |
研究概要 |
1.乾癬表皮のcornified cell envelope (周辺帯)の形成における構成タンパクの役割をインボルクリン、ロリクリンについて正常表皮比較検討した結果、正常表皮ではインボルクリンの沈着にともない周辺帯の形成が角層下ないし角層直下で起こること、次いで角層上方に至るとインボルクリンの染色性は減少しロリクリンの沈着が認められることが示された。一方、乾癬表皮では周辺帯の形成は、表皮のより下方から始まり、ロリクリンの染色性は低下したたままであり、インボルクリンの抗原性は角層上方まで維持されることが示された。乾癬ではインボルクリン主体の周辺層の形成がより未分化な段階の表皮細胞でなされてしまいその後、他の構成成分になる修飾はあまり起こらないものと考えられる。 2.インボルクリンの遺伝子発現はCキナーゼによりAP-1を介して制御されることをわれわれはすでに見いだしているが、本研究により、インボルクリン遺伝子mRNAは乾癬皮疹部で事実、増加していること、またインボルクリン遺伝子は転写因子TEF-1により抑制的な制御を受けることが示された。TEF-1は基底細胞層で発現が強くインボルクリンが基底細胞層で発現しない理由の1つを提供していると推定される。TEF-1とAP-1、特にCキナーゼサブタイプとの関連は今後の問題である。 3.乾癬表皮はターンオーバー時間の短縮が認められるが、このことと周辺帯の形成を含む角化機構の異常との関連が明確になった。すなわち乾癬では増殖亢進にともなうターンオーバー時間の短縮の結果、角化のための必要最小時間を維持する過程で細胞数の増加と加速された角化が引きおこされ、表皮機築の変化と周辺帯の形成異常を含む角化の変動がもたらされることが明らかとなった。
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