研究課題/領域番号 |
06454333
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岡 芳知 山口大学, 医学部, 教授 (70175256)
|
研究分担者 |
財津 譲 山口大学, 医学部・附属病院, 医員
吉田 剛 山口大学, 医学部・附属病院, 医員
谷澤 幸生 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (00217142)
谷沢 幸生 山口大学, 医学部附属病院, 医員
奥屋 茂 山口大学, 医学部, 助手 (20214083)
井上 康 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (10176448)
松谷 朗 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10190464)
矢賀 健 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10166473)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1994年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
|
キーワード | 糖輸送担体 / グルコース輸送 / 遺伝子工学 / フルクトース輸送 / インスリン |
研究概要 |
細胞への糖取り込みを担う膜蛋白であるグルコーストランスポーター(糖輸送担体)にはサブタイプがあり、その糖輸送特性、組織分布、種々の病態への関与についても、特徴がある。その構造と機能についてはGLUT1を用いて解析を進めた。サイトカラシンBは糖輸送担体に結合して糖輸送を阻害するが、この結合部位はグルコースの結合部位と同一ないし、きわめて近傍にあるとされている。本年度の研究により、GLUT1の388位と412位をしめるトリプトファン残基がこの結合にきわめて重要な位置を占めていることを明らかにした。アイソフォームの輸送特性については、GLUT5と称されるアイソフォームをラットにおいてクローニングし、これをCHO細胞に発現させたところグルコースの取り込みは増加せず、フルクトースの取り込みのみが増加し、GLUT5がフルクトース輸送担体であることを明らかにした。さらに、ラットにフルクトース食を与えると小腸粘膜上皮でのGLUT5発現が増加し、このアイソフォームが消化管におけるフルクトース取り込みに関与していることも明らかにした。GLUT2アイソフォームは膵β細胞に存在し、血糖認識機構を構成していると考えられている。この糖輸送機構の血糖認識とインスリン分泌における意義を、GLUT2あるいはGLUT1の過剰発現系を用いて明らかにした。また、GLUT1とGLUT5のキメラを作製してそのグルコース・フルクトース輸送能の解析を進め、特にヘキソース認識部位についての新たな知見を得た。また、産婦人科・眼科の研究者との共同研究も進め、糖輸送担体の胎盤、卵管、角膜内皮細胞における役割についても新たな知見を得た。以上の結果は、英文誌に発表した。
|