• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ポジトロンCT(PET)による癌病巣の新しい検出診断法

研究課題

研究課題/領域番号 06454364
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関浜松医科大学

研究代表者

中村 達  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00090027)

研究分担者 塚田 秀人  浜松ホトニクス, 研究員
鈴木 昌八  浜松医科大学, 医学部, 助手 (20196827)
吉田 孝人  浜松医科大学, 医学部, 教授 (90041847)
塚田 秀夫  浜松ホトンクス研究所(中央), 専任研究員
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワード光化学治療 / ポジトロンCT / 癌の診断 / ヘマトポルフィリン / ^<68>Garium / ヘマトポルフイリン / 光増感剤 / 癌診断 / HPD代謝
研究概要

ヘマトポルフィリン誘導体(HpD)が腫瘍に集積し、光励起により腫瘍細胞が壊死に陥ることを利用して癌の診断と治療に応用されつつある。本邦で、HpDの一種であるPhotofrin II(Ph2)の臨床使用の認可が下りた。こで我々はポジトロン放出核種である^<68>GaをPh2に標識して、PETによる癌の診断及び^<68>Ga標識Ph2の体内分布に関して基礎的な研究を行った。また、プラナーイメージングによる腫瘍の画像検出も併せて行った。結果)1)^<68>GaのPh2への標識率は17.3〜84.7%(46.4±21.1%)であった。2)^<68>Ga標識Ph2投与後6-12時間の体内分布は肝>脾>腎>腫瘍>血液>肺>腸内容>尿>小腸>心>皮膚、の順であった。腎では急速に低下し、肝、脾では高い集積が認められ、腫瘍では6時間後と12時間後の間で有意に集積が増加した。3)PETによる画像では100%に腫瘍を検出したが、^<68>Gaの半減期が短く、12時間以上の観察はできなかった。4)プラナーイメージングの画像ではラット背部の腫瘍は強い放射能放出を示し、明白な腫瘍の局在を画像で描出した。
考察と結語)科研費申請時、^<62>Zn-^<62>Cuジェネレーターを用いて研究することを発案したが、本邦では市販されていないため、^<68>Gaを用いた。本実験の結果から、^<68>GaのPh2への標識は成功し、製剤化が可能になったといえる。体内では主に肝、脾において集積代謝され、腎から尿へ、肝から胆汁へ排泄されていると考えられた。PETによるラット背部の腫瘍の検出は可能であったが、^<68>Gaの半減期が短いため、放射能検出限界のため観察時間に制限を生じた。将来、代謝時間の早い光感受性物質が開発されたとき、本法による癌の検出診断がより高解像度で可能となると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Nakamura,et al.: "Tissue distribution of 68Ga-labelled Photofrin II and tumor detection." Lasers in Surgery and Medicine. (執筆中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Nakamura, et al.: "Tissue distribution of 68Ga-labelled photofrin II and tumor detection." (on writing).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi