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アポトーシス導入による肝細胞癌の特異的増殖制御

研究課題

研究課題/領域番号 06454370
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関九州大学

研究代表者

竹中 賢治  九州大学, 医学部, 助教授 (30117155)

研究分担者 藤原 雄  九州大学, 医学部, 医員
調 憲  九州大学, 医学部, 助手 (70264025)
島田 光生  九州大学, 医学部, 助手 (10216070)
山本 一治  九州大学, 医学部, 医員
板阪 英俊  九州大学, 医学部, 助手 (00260703)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワードアポトーシス / 肝細胞癌 / HGF / p53蛋白 / bcl-2蛋白 / HLE肝癌細胞株 / 組織分化度 / nodule in nodule / p53変異 / Fas抗原
研究概要

(研究1)
肝細胞癌の進展過程における、癌細胞の増殖と細胞喪失のバランスを明らかにするために結節内結節型の肝細胞癌の切除標本16例を用いて検討した。細胞増殖度をMIB-1標識指数でみると内結節:18.9%、外結節:7.2%と内部において増殖盛んであった(P<0.05)。しかし細胞喪失をTUNEL標識指数でみると、同じく内部において高値であった(12.8% VS 6.6%、P<0.05)。内結節にp53蛋白を5例に認め、bcl-2蛋白を4例に認めたが、Fas抗原は認められなかった。
以上より肝細胞癌において、より悪性度の高い内結節では細胞増殖も盛んであるが、同時にアポトーシスを介した細胞喪失も起こっていることが判明した。しかし、そのアポトーシスはFas抗原を介さない系で起こっており癌の悪性化の進展により、アポトーシスの起こり方にも異常をきたしている可能性が示唆された。
(Cancer 1996 投稿中)
(研究II)
Hepatocyte growth factor(HGF)の増殖促進および抑制という両方向性の活性に注目し、その細胞内伝達シグナルの違いを明らかにする目的で、HLE肝癌細胞株においてHGFによるアポトーシスの誘導を試み、細胞内でのBcl-2、Baxなどのアポトーシス関連蛋白質の発現を検討した。3、10、30ng/mlいづれの濃度のHGF処理でも24時間までは増殖抑制効果は認められなかったが、コントロール群に対しおのおの48時間で43、38、12%、72時間では30、10、8%の生細胞しか認められず、高度な増殖抑制効果を示した。これらの細胞の抽出液を用いてウエスタンブロット解析によりBcl-2,2やBax蛋白質の発現を検討したが、HGF処理による発現の変化は認められなかった。
以上より、HGFのHLE細胞に対する増殖抑制は、少なくともBcl-Baxなどを介したアポトーシスによるものではなく別のシグナル伝達により誘導されるものであることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-02-02  

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