研究課題/領域番号 |
06454448
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
立川 茂樹 大阪市大, 医学部, 助教授 (20128739)
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研究分担者 |
林 正則 大阪市立大学, 医学部, 助手 (90254416)
行岡 秀和 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (80117986)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 肺循環 / ARDS / サイトカイン |
研究概要 |
ビ-グル犬を使用した交差肺循環灌流モデルで、TNF-α(10μg/kg/min)はサイクロオキシゲナーゼ阻害薬(COI)とEDRF阻害物質であるNG-nitro-L-arginineを投与してプロスタグランディンとEDRFを阻害した状態でのみ肺動脈圧の上昇が生じた。また、この状態ではアンギオテンシンIIによる肺動脈の収縮作用や、3%酸素による低酸素性肺血管収縮反応も増強がみられた。よって肺循環においては、プロスタグランディンやEDRFによって、TNF-αによる肺高血圧やHPVの増強作用、アンギオテンシンIIによる肺血管収縮の増強作用がmodulateされていると考えられた。 また、COIとN^G-nitro-L-arginineを前処置した状態でPAF(0.1μg/kg/min)は肺動脈圧を上昇させた。PAFはTXを介して肺動脈収縮作用を生じると云われているが、別の機序が存在している可能性が考えられた。 TNF-αとPAFの相互作用を調べるために、TNF-αの前処置の前後でPAFによる肺動脈収縮作用を比較検討をおこなった。TNF-αの前処置によってPAFによる肺動脈収縮作用が増強した。機序としては、TNF-αによるPAFの産生などのサイトカインの相互作用あるいはTNF-αによる肺血管緊張度の変化が考えられた。 今後、サイトカインによって生じた肺高血圧に対する、NO吸入による影響について検討する予定である。
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