研究課題/領域番号 |
06454475
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
中村 彰治 山口大学, 医学部, 教授 (80112051)
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研究分担者 |
坂田 義行 山口大学, 医学部, 講師 (10034927)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 発達 / 胎児脳 / 膜興奮性 / 視床下部 / 母体-胎児相関 / 上丘 / 活動電位 / 胎仔脳 / 長期変化 / ホールセルレコーディング / 妊娠ラット / 母体-胎児相間 |
研究概要 |
私たちは、前年度において、in vivo whole cell recordingの方法を用いてラット胎仔脳の上丘ニューロンの電気活動を記録することができるようになった。本年度では、母体脳刺激による胎仔上丘ニューロンに対する影響を検討するための基礎実験として、主としてin vivo whole cell recordingを用いて上丘ニューロンの膜特性のデータを取った。さらに、このデータをもとに、母体視床下部刺激による胎仔上丘ニューロンの膜特性の変化について一部検討することができた。現在までに得られている結果は、以下のようである。 1)妊娠後期のラットをウレタン麻酔し、膵帯で母体とつながった胎仔の上丘ニューロンに対してin vivo whole cell recordingを行った。 2)胎仔上丘ニューロンの静止膜電位は、46-60mVであった。 3)脱分極パルスによって誘発される活動電位の振幅は、31-48mVであった。活動電位の振幅の1/2の高さで測定した活動電位の幅は、8-25ミリ秒であった。 4)母体の視床下部刺激後、活動電位の振幅は約15%増加し、活動電位の幅は約26%減少した。 5)以上より、胎仔上丘ニューロンの膜特性は、母体視床下部刺激によって未熟型から成熟型に移行する可能性が示唆された。
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