研究課題/領域番号 |
06454488
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
柳原 尚明 愛媛大学, 医学部, 教授 (40025581)
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研究分担者 |
比野平 恭之 愛媛大学, 医学部, 助手 (00238320)
村上 信五 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (80157750)
湯本 英二 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (40116992)
暁 清文 愛媛大学, 医学部, 助教授 (00108383)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / ベル麻痺 / 単純ヘルペスウイルス / PCR / マウス / 免疫応答 / 顔面神経 / 潜伏感染 / 中和抗体 |
研究概要 |
ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)は人口10万人に対し年間約30人と高頻度に発症する疾患であるが、これまで病因および麻痺発症機序は不明であった。本研究ではpolymerase chain reaction (PCR)を用い、ベル麻痺患者の顔面神経液やその支配筋である後耳介筋から高率にヒト単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)のDNAを同定し、ベル麻痺発症の病因としてHSV-1の関与を始めて明らかにした。また我々はBalb/cマウスの耳介にHSV-1を接種することにより一側性一過性の顔面神経麻痺を発症させることに成功しており、ベル麻痺のモデル動物として報告してきた。本研究では、このモデル動物に対し、ウイルスの感染動態と麻痺発症への免疫の関与を検討した。マウスの週齢別検討で顔面神経麻痺発症率と抗体価に差がみられたことから、免疫能が顔面神経麻痺の発症に関与していると推測された。PCRによるHSV-1感染動態の結果から、麻痺発症にはHSV-1の顔面神経への感染が必須であると考えられた。免疫移入の結果と考え合わせると、blood-nerve barrierの存在により神経内にウイルス感染が成立すれば末梢免疫には麻痺抑制効果がなく、麻痺発症機序としてHSV-1による顔面神経の直接障害が示唆された。これらの研究によりベル麻痺の病因として「ヘルペスウイルス説」が初めて確実なものとなり、今後ベル麻痺の病態を考え、治療を行うにあたり重要な布石となる研究が行われたと考える。
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