研究課題/領域番号 |
06454506
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大川 治夫 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30009667)
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研究分担者 |
堀 哲夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80173615)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 鎖肛 / ブタ / 疾患関連遺伝子 / SSCP / ブタ遺伝子地図 / Pig Map / ヒト / MHC |
研究概要 |
雌雄の新生仔鎖肛ブタの手術的処置を中心に鎖肛ブタの救命を行って来た。飼育、交配、出産を繰り返し鎖肛ブタ家系を確立し、これの継続を努めて来た。また死産および新生仔の犠牲死に際しては、白血球、脾臓、筋肉の保存を続けて来た。初年度には鎖肛の疾患関連遺伝子検索の目的でヒト鎖肛12例およびメス鎖肛ブタとの同胞を対象としてヒト用HLA-ABC,DR用プレートを用いて血清学的タイピングを行ったが、疾患発症に関与するHLAの連鎖は得られなかった。 世界的にブタ遺伝子地図、ヒトとブタの比較遺伝子地図が充実し始めている。二年次には、このブタ染色体地図を更に詳細かつ正確にするために、PCR-SSCP法を用いて新たな遺伝子マーカーを作成して、そのマッピングを行った。実際に3世代明らかなブタ家系(BMC,Uppsala)について検査を行った。RT-PCR法によりcDNAライブラリーを作成した。このcDNAの塩基配列を決定して、ヒトの機能のわかったcDNAとの類似性を見付けだし、この内の3'untranslated regionを増幅されるような1B5および1C10-2の2つのプライマーを作成した。 連鎖解析を行うと、プライマー1B5ではs0036というマーカーに近接しIod scoreは3.84であり、これはブタ2番染色体の端にマッピングされた。 1C10は、s0072とs0116という染色体14番の端に存在するマーカーとIod scoreが各々4.39、9.26であり、この結果ブタ染色体14番の端にマッピングされた。これらのマーカーを用いて、鎖肛ブタ家系におけるPCR-SSCP法による多型性の解析とその疾患との連鎖について検討した。プライマー1C10を用いた検索では26検体まででは多型を見いだしていない。 1B5では26検体に関して同一家系内に多型が認められ、100検体が現在検索中である。我々の鎖肛ブタ家系は世界的に他になく、蓄積された検体を用いる検査では、むだ無く有効に用いることを心掛けている。
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