• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

口腔扁平上皮癌の発生機構の分子病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454507
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

高木 実  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30014012)

研究分担者 勝部 憲一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20233760)
一條 秀憲  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00242206)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード口腔癌 / 扁平上皮癌 / ヒトパピローマウイルス / 多発癌 / PCR / 発癌 / 分子生物学
研究概要

口腔粘膜の悪性腫瘍は大部分が扁平上皮癌であるが、口腔粘膜癌は可視野にあるため、前癌病変に続発する癌化への変化を経時的に捉えることができる。異型上皮、白板症、初期浸潤癌へと連続的に経過を観察し得た症例を中心にField cancerizationの概念を想定しながら腫瘍ウイルス、癌遺伝子、癌抑制遺伝子、成長、増殖遺伝子、細胞外基質の個々について分子生物学的解析するとともに、これらの因子の相互作用を検索する。このように臨床、病理学、分子生物学と総合的に口腔扁平上皮癌の発生機構を研究している。口腔扁平上皮癌の発癌機構に関する研究は分子生物学的研究が重用視される傾向にあったが、最近は形態学究明とを相関させることの必要性が強調されるようになってきている。口腔扁平上皮癌、乳頭腫、白板症、異型上皮などの増殖性病変におけるヒトパピローマウイルスの組み込みと組織変化との相関性をPCRを中心として検索した。(1)乳頭腫、乳頭腫症40例、舌癌30例、口峡咽頭癌9例、口腔内多発癌4例、合計 83例について主としてPCR法により、パラフィン包埋ブロックをもちいてHPV6、11、16、18、33について検索した。(2)乳頭腫、乳頭腫瘍ではHPV6&11-1例、HPV16-50検出した。(3)舌癌では、HPV16-5例、HPV18-1例、口峡咽頭癌ではHPV16-6例、HPV33-1例、口腔内多発癌ではHPV16-2例は陽性結果が得られ、HPV18陽性の1例では、HPV6&11も陽性結果が得られた。(4)免疫組織学染色よりPCR法において陽性例が多く検出した。また同様の方法を用いて多発癌17例(剖検例5例、生検例12例)についても検索したが今までのところ陽性の所見は得られていない。今後PCR法によるHPV検出の結果やin situ hybridyzationの所見等と臨床所見、病理組織像との比較関連を検討したいと考えております。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 妻鹿宏子、高木 実: "口腔粘膜におけるヒトパピローマウイルス" 歯科基礎医学会誌. 36. 178 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroko Mega and Minoru Takagi: "Detection of Human Papillomavirus DNA in Papillomas and Squamous Cell Carcinomas of the Mouth" Dentistry in Japan. 31. 20-23 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi