研究課題/領域番号 |
06454524
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大工原 恭 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40028733)
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研究分担者 |
中村 修 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (70128445)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | フェチュイン / リン酸化型フェチュイン / 脱リン酸化型フェチュイン / α_2-HS糖タンパク / 肝細胞増殖因子(HGF) / 副甲状腺ホルモン / 骨吸収 / カローン / α2-HS糖タンパク / リン酸化型ラットフェチュイン / 脱リン酸化型ラットフェチュイン / 組換え体発現 / 昆虫細胞 |
研究概要 |
ラットのフェチュインの生理的役割について、次のことが明らかになった。 1.肝臓で合成・分泌されているフェチュインはリン酸化型であり、その合成・分泌速度は、炎症性サイトカインの1つであるIL-1(α,β)やTNF-αによって抑制され、一方HGF、EGF、インスリンなどの肝細胞の増殖を促進する因子では促進されることを、タンパク及びmRNAレベルで確認した。 2.次に、リン酸化型フェチュインは、肝細胞に対する最も強力なマイトゲンであるHGFの生物活性(肝細胞増殖促進作用)を阻害することが明らかにした。しかし、脱リン酸化型のフェチュインには、HGFの生物活性を阻害する作用は認められなかった。リン酸化型フェチュインのHGF活性阻害作用の機作は、リン酸化型フェチュインがHGFと結合するため、HGFがその受容体(c-Met)に結合するのを阻害することに由来する。以上の事実から、肝細胞で合成・分泌されるリン酸化型フェチュインは肝臓のカローン(chalone)の1つであると推定される。 3.骨芽細胞が合成・分泌するフェチュインは脱リン酸化型であり、骨基質にはこの他に血液中で脱リン酸化された肝臓由来のフェチュインが多量に蓄積されている。これら骨基質中の脱リン酸化型フェチュインの生理作用の1つとして、副甲状腺ホルモン(PTH)による骨吸収作用を促進することが明らかになった。しかし脱リン酸化型フェチュイン自体には、骨吸収活性は認められない。以上の結果は、脱リン酸化フェチュインが骨のリモデリングと密接に関連していることを示唆するものである。 4.ラットのフェチュインは、ヒトではα_2-HS糖タンパクとして古くから知られている血漿タンパクの1つである。従って、これまで不明であったヒトα_2-HS糖タンパクの役割の一端が、本研究により明らかになったと考えられる。
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