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組織誘導再生法に用いる吸収性膜の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06454545
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

山田 了  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20103351)

研究分担者 日高 庸行  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40175550)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードGTR法 / 吸収性膜 / 基礎実験 / 臨床成績 / 安全性 / GTR法, / 吸収性膜, / 臨床成績, / 術後6カ月 / 組織誘導再生法 / 成犬 / 病理組織 / ポリ乳酸-グリコール酸 / 統計学
研究概要

本研究の目的は,骨欠損を形成し,その根表面に生体内吸収性膜,乳酸-グリコール酸共重合体膜を応用した実験群と,膜を応用しない対照群を比較し,GTR法における保護膜として生体内吸収膜が有効であるか否かを検索した。実験には5匹の雑種成犬の下顎P_3,P_4を用いた。実験期間は8週とし,実験終了後,標本を作製し,病理組織学的に検索し,以下の結果を得た。
1.上皮の根端側方向への侵入は,実験群で0.25mm,対照群で0.39mmであった。
2.新生セメント質形成量は,実験群で1.68mm,対照群で0.41mmであった。
3.新生骨形成量は,実験群で0.84mm,対照群で0.46mmであり実験群では欠損部の42%を覆っていた。
4.アンキロ-シスと著しい根面吸収は実験群では,認められなかった。
以上の結果より,乳酸-グリコール酸共重合体膜は,GTR法において有効な保護膜であることが証明された。
主に成人性歯周炎を有する患者に対してGTR法を行い, 保護膜として用いた吸収性膜( 乳酸- グリコール酸共重合体膜) の臨床的効果を評価した。患者は, 年齢24〜68歳(平均年齢48歳)の男性22名,女性38名,計60名であり,垂直性骨欠損あるいは根分岐部病変を有していた。術前,術後6カ月に臨床データを記録した。術後の治癒経過は良好であり,吸収性膜応用による軟組織の炎症,副作用は一例も認めなかった。歯周ポケットの深さの経時的変化は,術前5.7±2.0mm,術後6カ月で2.9±1.2mmであった。また,歯周ポケットの深さの減少量は,術後6カ月で2.8±1.9mmであった。臨床的アタッチメントレベルの経時的変化は,術前9.0±2.8mm,術後6カ月で6.8±2.6mmであり,アタッチメント獲得量は,2.2±1.9mmであった。歯齦退縮量は,術後6カ月で0.6±1.8mmであった。以上より,乳酸-グリコール酸共重合体膜は,歯周疾患治療におけるGTR法の保護膜として有用であることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 山田了: "乳酸・グリコール酸共重合体膜を用いた歯周組織再生誘導法に関する病理組織学的研究" 日本歯周病学会会誌. 33. 396-405 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山之内一也: "吸収性膜を用いたGTR法の臨床効果について" 日本歯周病学会会誌. 36. 884-894 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Satoru YAMADA: "Histopathologic Study of Poly membrane to quieded tissue regeneration in dogs." J.Japanese association of Periodontology. 33. 396-405 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuya.YAMANOUCHI: "Clinical study on the effect of absorbable membrane applied to Guided Tissue Regeneration." J.Japanese association of Periodontology. 36. 884-894 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山之内一也: "吸収性膜をもちいたGTR法の臨床効果について" 日本歯周病学会会誌. 36. 884-894 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 山田了: "乳酸-グリコール酸共重合体膜を用いた歯周組織再生誘導法に関する研究" 日歯周誌. 33. 396-405 (1991)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 松澤政彦: "生体吸収性膜使用による創傷治癒過程" 日歯周誌. 32. 44- (1990)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 関口一実: "生体吸収性膜の組織内での吸収過程" 歯科学報. 91. 311-312 (1991)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 松本恭宜: "吸収性膜の応用に伴う新付着について" 日歯周誌. 33. 68- (1991)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 山之内一也: "生体内吸収性膜を用いた歯根膜組織誘導に関する研究" 日歯保誌. 35. 895-902 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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