研究課題/領域番号 |
06454557
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
関根 弘 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10085714)
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研究分担者 |
辻 吉純 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (50207370)
嶋村 一郎 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (10170961)
岸 正孝 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00085804)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 義歯装着高齢者 / 義歯表面滑沢材 / 一塊鋳造義歯 / チタン鋳造 / 寸法精度 / 遊離端義歯症例 / 義歯床沈下量の経時変化 / 適合性試験材の厚径の経時変化 / 咬合接触強さの管理 |
研究概要 |
局部義歯により咬合再構成された欠損歯列の長期維持法を得るために、義歯清掃剤および義歯表面滑沢材の応用効果、新開発の裏装材の臨床観察および一塊鋳造法によるチタンの鋳造の寸法精度について検討を行った。 1.義歯清掃剤および義歯表面滑沢材のデンチャープラークコントロールに関する効果について デンチャープラークは、短時間で形成される。プラークの付着面積の大きさには個人差、部位差および食品差が認められる。義歯装着後8時間に、プラークは義歯の臼歯部頬側面の43%を被覆していた。市販の義歯清掃剤の清掃効果は良好であった。義歯清掃材溶液への20分間の浸漬によって、デンチャープラークの80〜90%が除去された。義歯表面滑沢材を義歯表面に塗布した場合には、義歯装着後8時間に、プラークは義歯の臼歯部頬側面の30%を被覆していた。義歯表面滑沢材を義歯表面に塗布した場合には、義歯清掃材溶液への10分間の浸漬によって、ほとんど全てのデンチャープラークが除去された。義歯表面滑沢材を高齢義歯装着者に処方した場合には、未使用に比較して、義歯の汚れが低下し、しかも義歯の清掃が容易になることが認められた。 2.新開発の裏装材の臨床観察 義歯の不適合を改善するために裏装材が応用されるが、従来の裏装材には裏装の施術中に著しい刺激や味の悪さが生じる。そこで、新開発の無刺激性裏装材について臨床試験を行ないその有用性についての確認を行なった。非薄な義歯床下粘膜の圧迫による疼痛の対処に苦慮する場合が多いが、このような症例には義歯床基礎面と粘膜表面との間に弾性裏装材を応用することが有効である。そこで、新開発の弾性裏装材について臨床試験を行ないその有用性についての確認を行なった。 3.一塊鋳造法による局部義歯フレームワークの寸法精度について 一塊鋳造法による局部義歯フレームワークの寸法精度について検討を行なった結果、従来のCo-Cr合金のそれに比較して、支台歯間距離が若干大きく作製されることが判明した。したがって臨床応用のためには、今後更に方法の改善を必要とすると判断される。
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