研究課題/領域番号 |
06454566
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 (1995) 日本歯科大学新潟短期大学 (1994) |
研究代表者 |
小倉 英夫 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (60095099)
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研究分担者 |
二瓶 美和 (戸嶋 美和) 日本歯科大学, 新潟短期大学, 講師 (10207574)
長島 直子 新潟短期大学, 助手 (10249097)
吉田 晶子 新潟短期大学, 助手 (50240271)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 歯ブラシ / 歯磨き / 清掃効果 / 刷掃動作 / 歯磨き試験機 / 摩擦仕事 / 歯垢除去率 / 刷掃試験機 / 刷掃振幅 / 刷掃力 / 刷毛剛さ / 刷毛・歯面角度 / 刷掃速度 |
研究概要 |
本研究は、歯磨きの清掃効果がどのような要因によって影響を受けるかを調べ、その結果に基づいて高い清掃効果の得られる刷掃条件を求めることを目的として行った。日常の刷掃動作を再現できる刷掃試験機を設計、製作し、これを用いて被刷掃面の形態、歯ブラシ刷毛の剛さ、刷掃振幅、刷掃角度、ならびに刷掃力などの要因が清掃効果に及ぼす影響を摩擦仕事の観点から調べた。次に、歯ブラシ刷毛のばね係数、座屈強さならびに弾性回復時間を測定し、清掃効果との関係を検討した。また、臨床試験と刷掃試験機を用いた試験によって高い清掃効果が得られる刷掃条件の検討を行った。以上の実験結果から次の結論が得られた。 1.清掃効果は、被刷掃面の形態、歯ブラシ刷毛の剛さ、刷掃振幅、刷掃角度、刷掃力、刷掃速度、および振動数によって影響を受ける。これらの要因のうち、一般に刷毛の剛さは大きいほど摩擦仕事としての清掃効果は高い。しかし、被刷掃面の形態、刷掃振幅、刷掃角度、ならびに刷掃力の要因間には交互作用があり、清掃効果に及ぼす影響は各要因が変化すると異なったものとなる。2.陥凹部歯面においては、要因の組み合せ(例:刷掃角度90°,刷掃力200gf)によって刷毛が歯面に到達しない。また、小臼歯や大臼歯の豊隆部歯面においては、要因の組み合せ(例:刷掃角度90°,刷掃振幅10mm,刷掃力400gf)によって刷毛の歯面接触は不良であり、刷毛の摩擦を起こり難い。これらが清掃不良の最大原因と考えられる。3.豊隆部と陥凹部の両歯面において、高い清掃効果が得られると考えられる刷掃条件は次の通りである。1)剛さの大きい刷毛を用い、刷掃角度を90°、刷掃力を300〜400gfにして、刷掃振幅を10mmと20mmに変化させる。2)剛さの大きい刷毛を用い、刷掃角度を90°、刷掃振幅を10mmにして、刷掃力を200gf〜400gfに変化させる。3)剛さの大きい刷毛を用いて、刷掃角度を45°、刷掃力を300〜400gfにする。この場合、刷掃時間を長くすることが必要と考えられる。
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