研究課題/領域番号 |
06454568
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
大西 正俊 山梨医科大学, 医学部, 教授 (50014139)
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研究分担者 |
辻 政秀 山梨医科大学, 医学部, 講師 (70262665)
大月 佳代子 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (20185325)
金城 尚典 山梨医科大学, 医学部, 助手 (00262676)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 人工顎関節 / 関節置換術 / 人工下顎頭 / 人工下顎窩 / チタン製下顎頭キャップ / 下顎頭リモデリング / 下顎頭固定用骨髄ネジ / 変形性顎関節症 / 顎関節再建 / 下顎頭キャップ / 下顎頭回転運動 / 下顎頭滑走運動 / 人工顎関節置換術 / チタン / 鋳造 / チタン製下顎頭 / 顎関節機能 / 下顎運動 |
研究概要 |
人工顎関節置換術の開発、完成 i)動物実験による人工顎関節頭での再建顎関節の経過に関する検討-本実験ではとくにチタン製下顎頭キャップ内の装着時の間隙が経時的に下顎頭部の骨新生により埋められる所見が得られ、下顎頭キャップ自体が下顎頭再生に有用である結果を得た。 ii)人工顎関節置換術-術式に関する検討- (1)術式については耳前部皮切によるアプローチ、人工下顎窩については下顎窩にネジによる固定、人工下顎頭については骨髄ネジにより下顎頚部に至る固定が術野の関連で不可欠であった。とくに本法施行に際しては、我々の開発になる顎関節鏡視下手術による円板、関節包縫縮術併用が有用であった。 (2)臨床例における経過観察 臨床症状、機能的下顎運動による評価から開閉口の下顎運動はまず正常に改善され、またX線所見より前記i)の内容を裏付ける下顎頭のリモデリング像が観察された。しかしながら、下顎頭キャップの固定が術後約6か月の時点で緩み、ネジが浮いた状態が観察され、症状発現には至らなかったが再手術により、再固定をはかった症例も一部にみられた(2/15関節)。この点については固定法について再検討事項である。 iii)人工顎関節置換術に関する総合的検討 術式については、前記i)(1)の方法が、制約下の術野では実際上可能な方法であると考えられる。しかしながら。再固定術施行症例からも、人工下顎頭の形態サイズ、固定方式については更に検討の余地がある。総合評価として本法は顎関節疾患のなかでも変形性病変をともなう従来の方法では対処が困難な重度の病変に適用する術式として極めて有用であるとともに、今後も更に検討が行われるべき重要な課題をもつ領域のひとつであると考えられる。
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