研究課題/領域番号 |
06454575
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
木下 靱彦 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (70084770)
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研究分担者 |
葛原 武 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40234439)
大塚 亨 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20168991)
小林 優 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00162024)
筏 義人 京都大学, 生体医療工学センター, 教授 (00025909)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 人工歯根 / 歯根膜 / 細胞培養 / コラーゲン / コラーゲン固定化 / プラズマ重合 |
研究概要 |
直径3mm、長さ8mmのポリエチレン(PE)製の人工歯根を作成し、その表面にプラグマ重合法により、I、IIIおよびIV型アテロコラーゲンの固定化を試みた。その結果、IおよびIII型を用いた群では、人工歯根表面1cm^2当たり12〜30μgのコラーゲンを固定化することができた。一方、IV型を用いた群では十分な量の固定化は得られなかった。 これまでの2次元培養法を用いた移植実験では満足すべき結果を得ることができなかった。そこで、歯根膜細胞の3次元ゲル内培養法を試みた。その結果、コラーゲン・ゲル内での細胞の増殖は培養7日でプラトーに達し、細胞数は、対照群では初期細胞数(1×10^5個/ml)の約8倍、TGF-b_110ng/ml+PDGF100ng/ml添加群では約11倍に増加した。また培養3日目には、各群とも強いALPase活性陽性を示した。 上記の結果に基づき、ビ-グル成犬5頭の両側下顎臼歯を抜去、2か月後、抜歯窩の治癒を待って、片側に3か所づつ両側に計6か所のインプラント窩を形成し、I型コラーゲン固定化人工歯根、III型コラーゲン固定化人工歯根、対照の無処理人工歯根のそれぞれに歯根膜細胞封入ゲル(細胞数 5×10^5/0.2ml)を被覆させ、各々2本づつ(各群10本づつ)を埋入した。その結果、埋入2週までにI型群で2本、III型群で3本、対照分で5本が脱落した。残存した人工歯根はI、III型コラーゲン群とも類似の組織反応を示し、埋入1か月では、材料-骨間隙は肉芽様組織で満たされ、埋入2か月では、材料表面に平行な線維性被膜が形成されるなど、歯根膜類似の組織構造は得られなかった。
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