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リン酸四カルシウムを基剤とした根管充填用シーラーの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454583
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

祖父江 鎮雄 (祖父江 鎭雄)  大阪大学, 歯学部, 教授 (60029973)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
キーワードリン酸四カルシウム / オレイン酸 / ユ-ジノール / 根管充填材 / 根管充填 / シーラー
研究概要

4CPを粉末の基剤とし,硬化液にユ-ジノールまたはオレイン酸を用いた根管充填材用セメントを試作した.そして,その理工学的性質を検討し,根管充填材としての有効性をイヌを用いた実験系で調べ以下の結果を得た.
1.試作根管充填材を根管充填材のISO規格に準じたフロー,操作時間,硬化時間,被膜厚さ,放射線不透過性,溶解度および崩壊度の6項目について試験したところ,いずれも規格を満たしており,対照に用いたZOEと同様,理工学的には根管充填材として望ましい性質を有していた.
2.試作根管充填材のpHは,ZOEと同様に練和開始後すぐは中性付近であったが,時間がたつにつれて上昇しアルカリ性を示した.
3.4CPを基剤とし,硬化液にオレイン酸あるいはユ-ジノールを用いた根管充填用セメントCPO,CPEを試作し,イヌの歯牙に過剰に根管充填することにより根尖周囲組織の反応について検討した.その結果,いずれのセメントも根尖に漏出したセメント周囲には8週以降に硬組織が形成された標本が認められ,線維性結合組織によって被包化された標本は1例も認められなかった.また,CPE群では,歯根のセメント質,象牙質および周囲の歯槽骨に高度な吸収を引き起こす症例が認められたのに対して,CPO群でこれらの硬組織の吸収が認められたものはほとんどなかった.
このことはCPOが生体親和性に富んだ極めて優れた根管充填材として利用できる可能性があることを示している.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 楽木正実: "リン酸四カルシウムを基材とした根管充填材の理工学的性質" 小児歯科学雑誌. 33. 876-881 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masami, Rakugi: "Pysical Properties of Root Canal Sealers Containing Tetracalcium Phosphate as a Base" The Japanese Journal of Pediatric Dentistry. Vol.33, No.5. 876-881 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 楽木 正実: "リン酸四カルシウムを基材とした根管充填材の理工学的性質" 小児歯科学雑誌. 33. 876-881 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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