研究課題/領域番号 |
06454585
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
一色 泰成 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (50085750)
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研究分担者 |
坂本 輝雄 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (70205772)
野嶋 邦彦 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (60189397)
鈴木 敏正 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30085899)
原崎 守弘 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30085807)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 唇顎口蓋裂 / 咀嚼機能 / 診断システム |
研究概要 |
唇顎口蓋裂患者の障害度を分別する方法として機能面からの判定が必要であると思われる。唇顎口蓋裂を有する患者についてアンケート用紙を渡し患者の日常生活上の咀嚼機能障害について申告させ、その結果から患者の障害度を(-)(±)(+)に大別することを試みた。アンケートは治療前、治療中、治療後における唇顎口蓋裂患者および一般矯正患者25名、正常咬合者10名、計75名を対象とした。質問事項は全部で26項目で各項目に点数を設定し重み付けをした。 その結果、口蓋裂患者は治療前、中、後を通して一般矯正患者より高い点数である。また、口蓋裂患者、一般矯正患者とも治療中は治療前より高い点数を示し、治療後は最も低い点数を示となった。機能検査においては、下顎運動機能、筋電図、咬合音検査を行った。下顎運動検査では、最大開閉運動における開閉路の偏位量を測定した。その結果、Frontal traceにおいて正常咬合者に比べ口蓋裂患者では有意に大きかった。急速開閉運動においても正常咬合者に比べ口蓋裂患者は有意に異常所見が見られた。筋電図検査では、口蓋裂患者は正常咬合者に比べ低電位を示した。咬筋、側頭筋および左右差の筋放電において口蓋裂患者では不均衡を示すものが多かった。咬合音、嚥下、呼吸リズム等も調査したが、スクリーニング検査としては不適当と思われた。顎運動検査、筋電図検査の結果から障害度を(-)(±)(+)に分別し、アンケート調査の結果を合わせて障害度を判定したところ、口蓋裂患者40名のうち、障害なし2名(5%)、軽度6名(15%)中度15名(37.5%)、重度17名(42.5%)の結果を得た。
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