研究課題/領域番号 |
06454586
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
岩澤 忠正 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (30050016)
|
研究分担者 |
斎藤 佳代 (齋藤 佳代) 日本大学, 松戸歯学部, 副手 (30205637)
清水 典佳 日本大学, 松戸歯学部, 講師(専任扱) (40154299)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 低出力レーザー / 骨様結節 / ラットカルバリア / 分化 / bone formation / osteoblast / bone nodule |
研究概要 |
低出力レーザー照射による骨形成促進作用機序をin vitroの系で解明するために、ラット胎児calvariaから採取した骨芽細胞様細胞を培養し、低出力レーザー照射を行った。21日間培養しbone nodule(骨様結節)数の算定を行った結果、10分1回及び10分連続照射群で有意にnodule数が増大したので、培養期間中1回のみの照射を行ったところ、培養1〜13日までの照射ではnodule数の有意な増加が認められ、さらにnodule平均面積は培養初期に照射するほど大きくなっていた。また14日目以後の照射では全く効果はなくなっていることより、レーザー照射は分化の進んだ細胞では効果が少なく、未分化な細胞の分化や増殖に促進的に作用し骨形成を増大させることが示唆された。 collagen量やアルカリホスファターゼ(ALP)活性は10分間の連続照射群では、非照射群に比べ20-30%の増加が認められ、レーザー照射が細胞の機能を促進することも示唆された。またbone noduleのCa、Pについてエネルギー分散型X線マイクロアナライザーで検討したところ、Ca/P比は1.46と1.44と差がなかったが、密度はCa、Pともにレーザー群で著明に増大しており、レーザー照射がnoduleの石灰化を促進することが示唆された。 10分間1回レーザー照射後のcollagen、ALPのmRNAの変化をRT-PCR法により検討したところ、照射群で200〜300bpで増幅されたcollagen cDNAと思われるバンドの発色はレーザー照射後24時間で対照群に比べ顕著に強く認められた。一方、ALP cDNAと思われるバンドも600bp付近に認められ、レーザー照射後24時間で顕著であった。以上より、レーザー照射は未分化な骨芽細胞様細胞の分化を促進していることが示唆され、レーザー光が細胞レベルに直接作用し機能や分化を促進している可能性が強く示唆された。
|