研究課題/領域番号 |
06454593
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鎌滝 哲也 北海道大学, 薬学部, 教授 (00009177)
|
研究分担者 |
中山 佳都夫 北海道大学, 薬学部, 教務職員 (20261323)
佐久間 勉 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (30250468)
横井 毅 北海道大学, 薬学部, 助教授 (70135226)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
|
キーワード | P450 / CYP / 胎児特異的 / トランスジェニックマウス / 代謝的活性化 / 発現調節 / チトクロームP450 / バキュロウイルス発現系 / 大量発現系 |
研究概要 |
1.昨年度チャイニーズハムスター由来CHL細胞にNADPHチトクロームP450還元酵素とヒト胎児型CYP3A7および成人型CYP3A4のcDNAを導入し、安定的な発現を確認し、これら酵素の毒性学的な意義を検討した。両細胞株はがん原性マイコトキシンであるアフラトキシンB_1(AFB_1)に対して高い感受性を示し、CYP3A7とCYP3A4が代謝的活性可能を持つことを明かにした。本年度は肝ミクロゾーム中に存在するP450に対するもう一つの電子伝達経路であるヒトチトクロームb5とb5還元酵素のcDNAをさらに導入し、より生体に近い電子伝達系を細胞内に構築し、CYP3A7の機能を検討した。その結果AFB_1に対する感受性は約2倍に上昇し、CYP3A7の代謝的活性化能に対してこれらの因子が必要であることを明らかにした。 2.昨年度作製したCYP3A7cDNAを導入したトランスジェニックマウスを用いて、CYP3A7の機能をin vivoにて評価した。8週令のM2、M10 2系統のマウスに4mg/kgのAFB_1を腹腔内に単回投与し、2時間後にAFB_1-N^7グアニン付加体の生成レベルを評価したところCYP3A7を肝に発現しているM10系マウスの肝においては16.5±4.2ng/mgDNAであり、CYP3A7を肝に発現していないM2系マウスおよび非導入マウスの10.4±1.2ng/mgDNAと比較して約1.6倍高い値を示した。またCYP3A7を腎に発現しているM2系マウスの腎においては付加体のレベルは73.0±6.3ng/mgDNAであり、CYP3A7を腎に発現していないM10系マウスおよび非導入マウスの値50.2±9.5ng/mgDNAに比べて約1.5倍高い値を示した。以上のようにCYP3A7が生体内においてAFB_1を代謝的に活性化することを直接証明することに成功した。
|