研究課題/領域番号 |
06454594
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長澤 滋治 北海道大学, 薬学部, 教授 (70029958)
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研究分担者 |
村上 祐介 (村上 裕介) 北海道大学, 薬学部, 教務職員 (10250466)
西村 仁 北海道大学, 薬学部, 助手 (80241347)
高橋 和彦 北海道大学, 薬学部, 助教授 (10113581)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 補体 / 食細胞 / Fcレセプター / 補体レセプター / アポトーシス / 免疫応答 / 抗体レセプター / 活性酸素 |
研究概要 |
1:食細胞における抗体レセプター(FcR)と補体レセプター(CR3)の協同作用 食細胞はFcR並びにCR3の2種類のレセプターを介して補体iC3bの結合した免疫複合体(iC3b-IC)を補足し貪食する。これまでの研究は、補体の結合していない免疫複合体を用いたものが殆どであり、実際にFcRとCR3の協同作用を詳細に解析した研究はない。 本研究では、免疫複合体(IC), iC3b-IC,並びにFc部分を欠いたICFにiC3bの結合したICF iC3b、の3種類のリガンドを調製し、それぞれFcR単独、FcR+CR3、CR3単独刺激における貪食応答を比較検討した。その結果、貪食応答の強さは食細胞の活性化状態で異なることを明らかにした。すなわち、未刺激の食細胞では、FcR+CR3>FcR>CR3の順序であるが、起炎物質で活性化した食細胞では、FcR+CR3=CR3≫FcRの順序になった。これは、炎症部位の食細胞はCR3を介した貪食応答が亢進してくることを示唆する。また、FcRにはFcRII, FcRIIIの2種類が存在するが、IC/に対してはFcRIIIが、iC3b-ICに対してはFcRIIが主に作用することも明らかになった。リガンドのタイプにより、CR3に協同するFcRが変換する知見は極めて興味深いものである。 2:食細胞によるアポトーシス死細胞の貪食処理におけるCR2の働き 昨年度の研究で、アポトーシス死細胞は自己補体を活性化し、多量のiC3bで標識されることを明らかにした。本年度は、このiC3b沈着の貪食応答に対する影響を解析した。マクロファージのアポトーシス細胞に対する貪食活性は補体活性化により2倍亢進し、この亢進活性はiC3bやCR3に対する抗体により完全に阻害された。
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