研究課題/領域番号 |
06454596
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
乾 賢一 京都大学, 医学研究科, 教授 (70034030)
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研究分担者 |
齋藤 秀之 (斎藤 秀之) 京都大学, 医学研究科, 助手 (40225727)
高野 幹久 京都大学, 医学研究科, 助教授 (20211336)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 薬物輸送 / β-ラクタム抗生物質 / ペプチドトランスポータ / 腸管吸収 / 尿細管分泌 / 有機アニオン / cDNAクローニング / ジペプチド / 輸送担体 / 培養上皮細胞 / クローニング / セファロスポリン / 卵母細胞 |
研究概要 |
小腸や腎尿細管におけるイオン性薬物の吸収・分泌は、方向選択的な経細胞輸送過程であり、上皮細胞膜を構成する刷子縁膜(管腔側)と側底膜(血管側)に局在する輸送系(トランスポータ)の介在によって制御されている。本研究では、PCR法及び外来遺伝子発現系を応用し、薬物トランスポータ群のクローニングとそれに基づく構造・機能相関並びに組織分布に関する解析を目的とした。 1)ペプチドトランスポータのcDNAクローニングと構造・機能及び組織分布 家兎オリゴペプチドトランスポータPEPT1のアミノ酸配列を参考にPCR法を応用してラットに発現しているペプチドトランスポータのcDNAを単離した。ラットPEPT1は710個のアミノ酸からなる12回膜貫通型タンパク質であり、家兎及びヒトPEPT1とのホモロジーは、それぞれ77%及び83%であった。ノーザンブロット分析並びにPCRによってPEPT1の臓器分布を調べた結果、PEPT1 mRNAの発現は小腸に最も多く、腎皮質でも若干認められた。抗PEPT1抗体を用いてウェスタンブロッティングを行ったところ、PEPT1は十二指腸、空腸および回腸に強く発現していたが、結腸や直腸では検出されなかった。さらに、免疫染色によってラット小腸並びに近位尿細管刷子縁膜にPEPT1の局在していることが確認された。外来遺伝子発現系を用いた機能解析によって、ラットPEPT1は経口用β-ラクタム抗生物質を認識し輸送することが明らかとなった。 2)腎有機アニオントランスポータのcDNAクローニング及び構造機能解析 肝有機アニオントランスポータ(oatp)のアミノ酸配列を基に、腎尿細管特異的に発現している新規有機アニオントランスポータ(OAT-K1)のcDNAをクローン化した。ラットOAT-K1は、尿細管側底膜に局在すること、一部の腎排泄型アニオン性薬物の腎移行に関与していることが示唆された。 本研究成果は、薬物臓器指向性の予測やドラックデリバリーシステムの開発に有用な基礎的情報を提供したと考える。
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