研究概要 |
今回の研究成果を以下箇条書きで述べる。 1電気毛布を使用して夜間睡眠をとった場合,使用しないで睡眠をとった場合に比較して,夜間睡眠中の深部温(直腸温で代表)の挙動は夜間の低下が明らかに抑制されることが観察された。全身7ケ所から測定し計算された平均皮膚温は電気毛布を使用した場合と使用しなかった場合の間で有意な差は存在しなかった。寝床内の温熱条件には、同一になるように掛布団を調節することにより,同一にした。これらのことから,電気毛布を使用した場合と使用しなかった場合の深部温の挙動のちがいは,温熱的な理由によるとは考えにくい。 2血清および尿中メラトニンは昼間低く、夜間上昇するという著明なサーカジアンリズムを示す。我々は尿中の代謝産物としてのメラトニンは、電気毛布を使用したほうが、夜間の上昇が抑制されることを観察した。メラトニンは体温調節中枢に働き,体温調節反応を修飾するので,深部温の挙動のちがいとこのメラトニンの反応が関連していると考察した。 3電気毛布により産生される電磁波の量を測定した。
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