配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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研究概要 |
この研究は、スポーツ選手の心理的スキル向上のサポートシステムを検討するために行われた。とくに、スポーツ選手の特性としての心理的競技能力や試合前・試合中の心理状態を診断する方法を検討した。主な結果は、次のとおりである。 1.心理的競技能力の診断法について. DIPCA.2はスポーツ選手の特性としての心理的競技能力を診断するために開発された。1993年12月18日〜24日の期間に調査を実施した。対象は、全日本柔道連盟の男子強化選手118名であった。この調査から,リラックス能力、自己コントロール能力,決断力のトレーニングや協調性についての考え方の検討を中心とした心理面の強化対策を推進することが必要であろう,という診断をした。 2.スポーツ選手の心理的特性を分析するためには、状況に応じた診断法が必要である。「特性」をみるためには「心理的競技能力診断検査」,「状態」をみるためには「試合前の心理状態診断検査」および「試合中の心理状態診断検査」が必要である。さらに、実証的研究を追加しながら,適切な診断法を確立していきたい。 3.そのほか,心理的スキル向上のためのサポートシステム(研修会・講演会の開催,心理検査の実施,メンタルトレーニングの指導,個人相談の開設)、心理的スキル向上のプログラムの作成,全国都道府県における体育協会の心理的サポートの実態を明らかにした。
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