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DNAの酸化的傷害に及ぼす運動の影響

研究課題

研究課題/領域番号 06454632
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関大阪学院大学

研究代表者

角田 聡  大阪学院大学, 経済学部, 助教授 (10158983)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード運動 / 酸化的ストレス / DNA損傷 / 8-hydroxydeoxyguanosine / 20kmランニング
研究概要

DNAが運動によって酸化的損傷を受けるかどうかは、生体にとって非常に大きな問題である。本研究では、一過性の激しい運動によってDNAの酸化的損傷の指標である尿中8-hydroxydeoxyguanosine(8-OHdG)排泄量が変化するか否かについて検討した。長距離ランナーの鍛錬者と非鍛錬者において、トレッドミル(鍛錬者)と自転車エルゴメーター(非鍛錬者)を用い、多段階運動負荷法による疲労困憊運動を行った。運動後1〜3日間のそれぞれ24時間尿を採取し、HPLC-ECDにより尿中8-OHdG排泄量を測定した。その結果、鍛錬者と非鍛錬者の30分間程度の疲労困憊運動では、尿中8-OHdG排泄量は運動前日に比べて運動後1〜3日間には変化がみられなかった。しかし、運動前日の尿中8-OHdG排泄量/クレアチニン排泄量では、鍛錬者が14.7±1.6(nmol/g/day)、非鍛錬者が16.9±0.9(nmol/g/day)となり非鍛錬者で高い傾向を示した。さらに、長距離ランナーを対象として運動時間が平均79分間の20kmランニングのタイムトライアルを実施したところ、運動前3日間と運動後3日間では尿中8-OHdG排泄量に変化はみられなかった。これらの結果から、鍛錬者、非鍛錬者の運動トレーニングの有無にかかわらず、30〜80分間程度の一過性の運動では運動後3日間までに尿中8-OHdG排泄量は変化しないことが確認された。尿中8-OHdG排泄量は酸素消費量の増加に伴い増加すると報告されているが、一過性の運動による酸素消費量の増加では変化がみられなかった。尿中8-OHdGがDNAの酸化的損傷と修復に由来すると考えられていることから、本研究の一過性の運動ではDNAの酸化的損傷は促進しなかったと推察される。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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