研究課題/領域番号 |
06454672
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
石浜 明 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80019869)
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研究分担者 |
藤田 信之 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 助手 (90173434)
山岸 正裕 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 助手 (00220252)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | RNAポリメラーゼ / 転写因子 / 転写制御 / 分子集合 / 蛋白構造 / 転写シグナル / 蛋白間相互作用 / 転写調節 / 分子間相互作用 / 分子解剖 / 遺伝解析 / 蛋白-蛋白相互作用 / 蛋白-DNA相互作用 / 構造機能相関 |
研究概要 |
遺伝子の転写制御の基本機構は、転写酵素RNAポリメラーゼが、さまざまの転写因子と相互作用した結果、転写をする対象遺伝子の選択を変換することによっていることが、明かになり初めている。転写因子とRNAポリメラーゼの分子間コミュニケーションの実体を解明する目的で、本研究では、RNAポリメラーゼ上の転写因子接点の同定を目指した。 RNAポリメラーゼ各サブユニットに変異を導入することで、転写因子との接触不能となり、遺伝子制御が出来なくなることを指標にしたスクリーニングを行った。その結果、アルファサブユニットのC端領域に一群の転写因子(クラス1転写因子と命名)との接点を同定し、その領域各アミノ酸の役割を決定した。また、この領域を含む蛋白ドメインの三次元構造を決定し、転写因子と接触するアミノ酸の配置を決めた。その上に、この領域が、DNAのエンハンサーをも認識するサイトであることを実証した。これは、蛋白因子とDNA制御シグナルのいずれをも認識する、新しい蛋白機能域の発見となった。一方、RNAポリメラーゼの他のサブユニット、シグマ、ベタ-およびベタ-プライム上にも、他の転写因子との接点のクラスターが存在する予備的結果を得た。 本研究期間中の一連の研究に拠って、大腸菌の約100種類の転写因子全ての接点を、RNAポリメラーゼ上に同定する方向の研究の基礎を導き、軌道に乗せることが出来た。
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