研究課題/領域番号 |
06454699
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 富士夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20089882)
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研究分担者 |
勝丸 博信 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (40183264)
宋 文杰 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (90216573)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 軸索再生 / 抑制因子 / レセプター / 単クローン抗体 / 成長円錐 / 高等脊椎動物 / 中枢神経系 / オリゴデンドロサイト / 単クローン抗体法 / ニワトリ胚 / マウス / ハイブリドーマ |
研究概要 |
中枢神経系に損傷が生じた場合、ヒトをはじめとする高等脊髄動物ではほとんど再生が起こらない。この原因は、ニューロンに存在する可能性と、グリア等軸索を取り巻く環境にある可能性とが考えられる。近年になってオリゴデンドロサイト由来のニューライト伸長抑制因子の研究が注目を浴びている。これらの蛋白を認識するモノクローナル抗体の投与により、成長円錐がオリゴデンドロサイトに遭遇すると縮退・回避する。この反応もこの抗体によって抑制されることが示された。このことから、成長円錐にはオリゴデンドロサイトの抑制因子を認識するレセプターが存在するものと考えられる。 そこで、本研究では単クローン抗体法を用いてこのレセプターを同定することにより、中枢神経系における再生のメカニズムの解明に迫った。研究のストラテジーとして単クローン抗体法を用い、以下に述べる機能的スクリーニング法を採用した。 ニワトリ胚より後根神経節を取り出し、培養を行い、成長円錐のみを分離後、ホモゲナイズし、電気泳動又はカラムクロマトグラフィーを用いて成長円錐に特異的な成分を分離した。成長円錐の膜分画をすでに確立された方法により精製し、成長円錐の特異的成分を選別し、これを抗原としてマウスを免疫した。脾臓を取り出し、ハイブリドーマを作成した。各クローンの生産する抗体を成長円錐に投与し、縮退を生じさせる効果のあるクローン及びそれを阻止するクローンを選別した。 我々はこれまでの研究において、成長円錐の行動をタイムラプスビデオによって解析するシステムを開発し、本研究においてもこのシステムを効果的にスクリーニングに用いた。
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